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3月24日は鉄道ストの日、月光仮面登場の日、クロスカントリーの日などの記念日

3月24日には鉄道ストの日、月光仮面登場の日、クロスカントリーの日などの記念日があります。

○鉄道ストの日

1898(明治31)年のこの日、日本初の鉄道ストライキが実施された。

日本鉄道会社の機関士ら400人がストライキに突入し、上野~青森の列車が運休した。

月光仮面登場の日

1958(昭和33)年のこの日、ラジオ東京(現在のTBS)で国産初のテレビ映画『月光仮面』のテレビ放送が始った。

クロスカントリーの日

1977(昭和52)年のこの日、原野・森林等にコースを設定して走る競技・クロスカントリーの、統一ルールによる初めての大会がイギリスで開催された。

 

月光仮面登場の日について

月光仮面(げっこうかめん)は、KRテレビ(現・TBSテレビ)と宣弘社が制作し、『タケダアワー』第1作として1958年(昭和33年)2月24日から1959年(昭和34年)7月5日まで放送されたテレビ冒険活劇番組、またその覆面主人公ヒーローの名。川内康範原作。

概要
日本初のフィルム製作による国産連続テレビ映画であり、日本のヒーロー番組の元祖でもある。時代劇と探偵活劇の要素を組み合わせた作風は、その後のヒーロー番組に多大な影響を与えている。

漫画化された後に実写映画化されている。その後、1972年にアニメテレビドラマ化、1981年に実写映画化、1999年にはキャラクターを転用したテレビギャグアニメ化もされた。

企画経緯
月光仮面』前年の1957年(昭和32年)の11月からKRテレビ(KRT)は、宣弘社を番組代理店に、10分間の帯番組形式の「国産初のテレビ番組」として、コメディー時代劇『ぽんぽこ物語』[注 1](東京テレビ映画制作、宮崎博史原作・川内康範脚本)を放送していた。

しかしこの番組は人気を得られず、時代劇ということで予算もかさみ、翌年2月での打ち切りが決まってしまい、武田薬品工業がスポンサーを降板しそうになった。このため武田薬品と縁の深い広告代理店宣弘社としては番組枠を押さえ続けるため、その後釜としてのテレビ番組制作を急遽企画しなければならなくなった。

そこで宣弘社の小林利雄社長は、もとはKRT側から提案され、『ぽんぽこ物語』の企画時に川内が示し、武田薬品側も乗り気だった「和製スーパーマン」の番組アイディアを再検討することとした。しかし、この当時のテレビ業界では「30分枠のテレビ番組で80万から100万円の制作費が必要」といわれており、この放送枠での10分間の帯番組でのレートとしては、10万円の制作予算しか確保できず、これが先の企画を見送った最大の理由だった。

困り果てた小林社長は、旧知である東映のマキノ光雄専務に相談したが、「とても無理」として相手にしてもらえなかった。やむなく小林はKRTに事情を話し、KRTから2万円、武田薬品から3万円の援助を受け、制作費を15万円としたものの、この額では到底テレビドラマの制作予算に足るものではなかった。

そこで小林は、自社制作によってこの予算不足を補い、広告代理店としての面目を保つべく、この『月光仮面』の製作のためにテレビ番組製作会社「宣弘社プロダクション」を設立。「安く作れるものをお願いします」として、原作を再び川内康範に依頼した。小林社長は「スーパーマンみたいなヒーローにしよう!」といったという。

川内もまた、備蓄の少ない当時の日本が貴重なドルを費やしてアメリカのテレビドラマを輸入することは国益に反すると憂慮しており、これに応えて同年の暮れには映画製作者の西村俊一を小林に引き合わせ、新しい番組企画に取り組むこととした。

翌年の年頭から企画に参加した西村は、「『鞍馬天狗』のような番組はどうか」と川内に提案、予算不足から時代劇は無理と判断し、これを現代劇とする方向が決まった。そこで、川内はこの西村の案を基に、人々の危機に颯爽と現れる『おどる仮面』との番組原案を執筆した。

この題名を物足りなく感じた西村は、「人々の苦難を救済する=菩薩」をイメージしたネーミングとして、「日光菩薩の名を借りた『日光仮面』」を考案、さらに進めて「月光菩薩の名を借りた『月光仮面』」へと発展し、これが決定案となった。

放送日は2月24日からと決定していたものの、年頭の段階では何も決定しておらず、西村は慌ただしくスタッフやキャストの人選を行わなくてはならなかった。そこで西村は以前在籍した「綜芸プロダクション」で伊藤大輔に師事し、助監督や編集を務めてきた船床定男を26歳の若さで監督に抜擢。

続いて東映東京撮影所の大部屋俳優だった大瀬康一を、オーディションによって抜擢した。大瀬の抜擢の最大の理由は、小林社長によると「声の張りの良さ」だったという 。大部屋俳優を主演に添えたのは出演料を安く抑えるためでもあった。

撮影スタッフも予算不足を考慮し、西村の映画会社時代の人脈から、「テレビ映画」制作の意欲に燃える無名の若者たちが集められた。その他のスタッフも社内で持ち回りとなり、フィルム編集は西村プロデューサーが行なった。

月光仮面や悪人の仮面・覆面姿は美術スタッフの小林晋によるもので、いつでも代役を起用できるようにとの苦肉の策でもあった。実際に、どくろ仮面を宣弘社の社員が演じたこともある。

こうしてスタッフ陣が整い、撮影に入ったのは放送3週間前を切った、1月31日のことだった。プロデューサーも監督も主演も、すべて初の経験者という陣容であり、また「宣弘社プロ」自体が初の番組制作だった。極端な予算と人員不足、手作りの番組制作は、今日では考えられないような様々な逸話を残している。

製作エピソード
月光仮面の吹き替えを演じた野木小四郎は、たまたまロケを見物していて「下手だなあ」とつぶやいたところを船床監督に聞かれたのがきっかけで、演技に関しては全くの素人ながら、翌日から月光仮面の衣装をつけスタントをおこなうようになった。野木はのちにプロデューサーに転身した。

また、撮影スタジオも低予算で確保できないため、小林社長の自宅をスタジオ代わりにし、応接間が「祝探偵事務所」、車庫がどくろ仮面のアジトなどに使われ、撮影中は小林夫人らは邪魔にならないよう旅館に泊まっていた。後に宣弘社の三代目社長となる小林の長男・小林隆吉は、急遽撮影することになったシーンに新聞配達員役で出演している。

それ以外は白金の小林邸近辺で、オールロケで撮影された。大瀬の証言によれば警視庁の屋上で撮影を行ったこともあるという。

予算の都合で機材もろくに揃わなかったため、当初はフィルモ(Filmo)というゼンマイ式の小型16mmカメラが使われた。フィルモはフィルム1巻で28秒しか撮影できないものだったが、これがかえってテンポの速いカット割りを生み、ドラマ展開にスピーディな印象を与える効果を挙げた。30分番組になってからも制作費は約60万円と低予算は変わらず、移動撮影用のレールが用意できなかった。カメラはズーム可能な16mmが導入されたため、移動撮影に代えてズーム撮影を多用している。

自動式拳銃のプロップガンは電気式で一発ずつしか撃てなかったため、連射するシーンでは隠し持っていた別の銃に持ち替えて撮影していた。
マシンガンのプロップガンは炎と煙が出るだけのもので、『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』ではガスバーナーを改造したものではないかと推測している。

野外場面でのバックグラウンドには頻繁に鳥の鳴き声が使われており、それもほぼ全てが同じものである。主に三光鳥の鳴き声で、その間から時鳥や鶯がさえずり聞こえるというものである。

この効果音は、これらの鳥類の生息環境でない場所でも平気で使われている。また夜のシーンになるたびに、夜間を強調するため毎回同じ犬の遠吠えが使われている。

武田薬品工業の1社提供による『タケダアワー』第1回作品であり、作品中に「武田薬品の栄養たっぷりのプラッシーですね」などといった台詞が登場する。

反響
川内作詞、小川寛興作曲の主題歌『月光仮面は誰でしょう』(歌は近藤よし子、キング子鳩会)と共に子どもたちの圧倒的な支持を受け、平均視聴率は40%、最高視聴率は67.8%(東京地区)を記録し、放送期間は当初の3ヶ月から大幅に延長された[8]。放送時間には銭湯から子どもの姿が消えたという。『月光仮面は誰でしょう』のレコードは当時の子ども向け楽曲としては異例の10万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。

タカトクのお面などの関連商品もヒットした。それらは全て無許諾商品で、宣弘社の社長の小林利雄は「ああいうのは番組の宣伝につながるわけですから、『どうぞ、どんどんやって下さい!』と応えて、お金なんかもらわなかったですよ」と述べている。これが当時の常識だった。

しかし、識者と言われる層からは評判が悪く、俗悪視され、月光仮面の真似をして子どもが高所から飛び降りて怪我または死亡する事故が続発し、新聞や週刊誌から「有害番組」だと批判を受け、1959年3月には『週刊新潮』を川内が提訴する騒ぎも起きた。この結果、1959年7月5日をもって打ち切りになった。最終回の視聴率は42.2%(東京地区)だった。

キャラクターとしての月光仮面
月光仮面は、悪人によって危機に陥った人々の前に颯爽と現れる正義の味方である。白いターバンと覆面の上に黒いサングラスと白マフラー、白の全身タイツに黒いベルトを着け、裏地に色のついた白マントをまとい、手袋とブーツを着けている。祝探偵と同じ声色をしている。正体ともども、衣装をまとった扮装者なのか、超常現象をともなった変身者なのかも謎である。能力的にも生身の人間なのか超人なのか微妙なところがある。

月光仮面の実際の衣装の色は白ではなく薄黄色だった。マントは表が黄色、裏地は黒だった。カラーで掲載される際や実写の着ぐるみやフィギィアではその色で塗色されている。

悪事のあるところへオートバイに乗って駆け付け、「月光仮面の歌」とともに颯爽と現れ、悪を蹴散らし正しい人々を救い出す。月光仮面は自らの正義の心と身ひとつによって悪を懲らしめる。4~5mは跳び上がれる常人離れしたジャンプ力(片足跳びである)を持っており、瞬間的に他の場所に現れることが出来る。

「憎むな、殺すな、赦ゆるしましょう」という理念を持ち、悪人といえども懲らしめるだけで過剰に傷つけることはなく、人命は決して奪わない。武器として2丁の自動拳銃を持っているが、もっぱら威嚇と牽制に使い、発砲しても悪人の武器を撃ち落とすためにしか使わない。

ターバンの前面には三日月のシンボルを飾っているが、これは月の満ち欠けを人の心になぞらえ、「今は欠けて(不完全)いても、やがて満ちる(完全体)ことを願う」という理想、「月光は善人のみでなく、悪人をも遍く照らす」との意味が込められている。裏向きの「27日の月」が描かれている図版があるが、誤りである。

この極めて東洋的な正義観は、原作者の川内の実家が日蓮宗の寺だったことが影響しているともいわれている。月光仮面の発想は薬師如来の脇に侍する月光菩薩から得られたもので、「正義の味方」という言葉自体も、「正義」そのものの神仏への脇役的位置づけを示すものであり、「決して『正義そのもの』ではない」との意味を込めることに川内がこだわったものだった。川内本人は「正義の助っ人」との表現を好んだという。

一方で川内は晩年、鈴木邦男に対し、三日月の意味を「イスラム」だと語った。鈴木は『何を言ってるのだろうと思った。でも、考えてみると、1960年代、「月光仮面」の次は「七色仮面」で、その次は「アラーの使者」だった。だから本当なのだ。昔から、イスラムに対する憧れがあったのだろう』と回想、推理している。

月光仮面のモデルになったのは、極真空手総帥大山倍達であったとされている。これは原作者の川内が大山に「月光仮面は大山さんをモデルとして作った」と直接話したとされ、大山がテレビ番組に出演した際に認めたことから明らかになった。

月光仮面が載るオートバイは、ホンダの「ドリームC70」(2気筒250cc)を白く塗って使った。オープニングでのバイクを疾走している場所は、ABC『探偵!ナイトスクープ』による調査の結果、千葉県松戸市と判明したが、詳細な場所は当時と風景があまりにも違うため分からなかった。

登場人物
祝 十郎(いわい じゅうろう)私立探偵。五郎八とカボ子を助手に、自宅兼事務所の「祝探偵事務所」を構えている。明晰な頭脳と高い運動能力を持ち、警察から絶大な信頼を得ている。松田警部の依頼を受けて様々な事件を追う。銃の携帯者であり、これは警視庁も公認である。

祝が姿を消すと月光仮面が現れ、月光仮面が姿を消すと祝が現れることが多いことから「月光仮面の正体」と目されることもあるが、当時のオープニングのテロップでは(月光仮面:?)、(祝十郎:大瀬康一)と表記される場合があり、祝十郎が月光仮面だとは断定されていない。袋 五郎八(ふくろ ごろはち)祝の助手。力が強いがおっちょこちょいで、しばしば失敗をするが、とても人が良い。コメディリリーフ的存在。

月光仮面の衣装を着けて、身代り役を務めたこともあった。カボ子祝の助手。五郎八のボケに対するツッコミ役。きびきびとした利発な女性で、トランプ占いを得意とする。繁(しげる)祝探偵事務所に住んでいる小学生の少年。機転が利き、事件の糸口を掴むことも。木の実(このみ)繁と二人で祝探偵事務所に住んでいる小学生の少女。繁とともに、祝が面倒を見ている戦災孤児である。

松田刑事部長警視庁の刑事。祝とともに事件を追うが、悪人たちに毎回翻弄される。捜査の全般を祝と月光仮面に頼っており、祝に助言を請うこともしばしばである。「たまには我々だけで事件を解決したいものだ」などとつぶやくこともあった。山本記者「東都タイムス」の記者。松田刑事や祝にしばしば協力して事件に迫る。

キャスト
月光仮面 - ?
祝十郎 - 大瀬康一
袋五郎八 - 久野四郎(第1部) / 谷幹一(第2部以降)
カボ子 - 宇野よし子(第1部) / 日輪マコ(第2部) / 久里千春(第4部) / 布地由起江(第5部)
繁 - 日吉としやす
木の実 - 猿若久美恵(第1、2部) / 山田のり子(第3部以降)
松田刑事部長 - 佐藤一郎(第1部) / 千葉隆三(第2部以降)
山本記者 - 大塚周夫(第1、2部) / 花田京介(第4部) / 田中邦明(第5部)
北村警官 - 加藤精三
安井警官 - 北村弘一