4日に春の天体ショー 各地で皆既月食、半年ぶり
地球の影に満月がすっぽり隠れ、鈍い赤銅色に光る「皆既月食」が4日夜、各地で見られる。国内で見られる皆既月食は昨年10月以来。1日現在の天気予報では全国的に曇りか雨の見込みだが、天候が良ければ春の夜の天体ショーを楽しめそうだ。
今回の月食は、欠け始めから終わりまでの経過が全国で見られる。4日午後7時15分ごろに満月が欠け始め、8時54分~9時6分ごろ月が地球の影に全部入る皆既食になる。終了は10時45分ごろ。観測できる時刻は各地で同じだが、月の見える位置は東日本は少し高く、西日本は少し低い。
皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並ぶために起きる。昨年は月が地球の影の真ん中付近を通ったため、皆既食の時間が約1時間と長かった。今回は影の端を通るため、約12分間と短い。
次に国内で皆既月食を見られるのは2018年1月31日になる。