15歳の天才少女「伊藤美誠」が先陣を切り、エース石川が巻き込みサーブで破り、愛ちゃんが締め、日本を勝利に導く。
卓球 世界選手権団体戦第5日 女子決勝トーナメント・準々決勝 日本3―0ドイツ(3日、マレーシア・クアラルンプール、マラワティ体育館)
世界ランキング2位の日本女子が、前日に敗れた同7位・ドイツにリベンジを果たして2大会連続のメダルを決めた。
前日の苦杯からオーダーを変えて臨んだ大一番。1番手・伊藤美誠(15)=スターツ=、2番手・石川佳純(23)=全農=、前日に2敗して涙を見せた3番手のキャプテン・福原愛(27)=ANA=で3連勝。3―0のストレートで難敵を下した。3位決定戦は行われないため、銅メダル以上が確定した。
1番手に伊藤が登場した。第1ゲームは7点目までストレートで加点。1点を取られた後も冷静なゲーム運びを見せ、11―3で第1ゲームを獲った。
その勢いのまま第2ゲームも制したが、相手も意地を見せ第3ゲームはウィンターに。
第4ゲーム、伊藤が8―10とゲームポイントを握られてから、驚異の粘りを見せ4連続ポイント。伊藤が初戦でウィンターに勝利した。
2番手・石川佳純は前日に敗れたソルヤとのエース対決。11―7、11―9と2ゲームを連取するも、粘りを見せた第3ゲームは惜しくも9―11で落としてしまった。
迎えた第4ゲームは終始試合を支配し、ゲームポイントを獲るとジャンプして大はしゃぎ。11―7でソルヤを退けた。
3番手の福原も、第1ゲームから早速「サァ!」が出る気合の入りよう。11―6、11―5と2ゲームを先取するも、第3ゲームは4―3から7連続ポイントを許し、そのままこのゲームを獲られてしまった。
第4ゲームは、中盤までシーソーゲーム。6―6まで一進一退の攻防を見せていたが、福原が7、8、9ポイントを連続で取ると、2点を返された後、またも3ポイントを連取。泣きながらしゃがみ込みうれしさを爆発させた。
福原は勝利の瞬間、崩れ落ちるように座り込んだ。「よかった~っというか、やったあ~っというか、ホッとしたというか…。一瞬で力が入らなくなるくらい、うれしかった」。涙をこらえきれず、タオルで顔を覆うと、笑顔で待つ仲間のもとに走った。
前夜のドイツ戦では2番手でソルヤに、5番手でジルバーアイゼンに完敗し「正直、ドイツとは当たるのは嫌でした」。会場に向かうバスの中で村上監督から、1試合しか出場機会のない3番手への“降格”を告げられた。「前の2人がどんな結果でも、良くも悪くもなるのが3番。(石川)佳純ちゃんと(伊藤)美誠で2-0で渡してくれたので思い切っていけた」。第1ゲームは4点先取。相手の強烈なフォアを打ち返し、高くトスを上げるサーブなどで相手をかく乱した。第4ゲームはサーブ10本中8点を得点につなげた。
45年ぶり金メダルへ、あと2勝。福原は「苦しい試合を乗り越えられたので、自信を持って臨みたい」。試合直後はメンバー全員で記念撮影し、笑顔も完全復活した。
● 伊藤美誠「初めてのトップバッター。昨日と同じ相手だった。一からと言うことで思い切ってやった。チームみんなで思いきって行こうといっていたので、まずは初戦を取れて良かった」
● 石川佳純「2―0でリードしていて、少し焦ってしまったが苦しいときこそ笑顔で行こうと一本ずつ大事に行った。2試合目を取れれば有利になると思っていたので、何としてでも勝ちたかった。大事なところは巻き込みサーブを出した」
● 福原愛「今日は石川、伊藤が頑張ってくれて、2―0で回してくれて、結果的に3―0で勝つことが出来てうれしいしスッキリしている。チーム一丸となって、みんながアドバイスをくれた」
☆彡2016年 世界選手権団体女子 参加選手
選手名 福原愛 石川佳純 伊藤美誠 若宮三紗子 浜本由惟
出身 宮城 山口 静岡 香川 大阪
年齢 27歳 23歳 15歳 26歳 17歳
世界ランク 4位 5位 12位 28位 48位
今や日本女子卓球界はかわいくて、強い選手が揃いました。
★福原愛
福原 愛(ふくはら あい、1988年11月1日 - )は、日本の卓球選手。宮城県仙台市生まれ、血液型はB型。全日本空輸(ANA)に所属。日本オリンピック委員会・選手強化キャンペーン・シンボルアスリート制度適用選手。ITTF世界ランキング最高位は4位(2015年10月)。青森山田高校卒、早稲田大学スポーツ科学部中退。内閣府「災害被害を軽減する国民運動サポーター」。
生年月日 1988年11月1日(27歳)
最高世界ランク 4位
利き腕 右
グリップ シェークハンド
戦型 前陣速攻型
フォア面ラバー スピンアート
バック面ラバー アタック8
獲得メダル
オリンピック
銀 2012 ロンドン 女子団体
世界卓球選手権大会
銅 2004 ドーハ 女子団体
銅 2006 ブレーメン 女子団体
銅 2008 広州 女子団体
銅 2010 モスクワ 女子団体
銅 2011 ロッテルダム 混合ダブルス
アジア競技大会
銅 2002 釜山 女子団体
銅 2010 広州 女子シングルス
銅 2010 広州 女子ダブルス
銅 2010 広州 混合ダブルス
銀 2014 仁川 女子団体
銅 2014 仁川 混合ダブルス
大人に負けて泣いていた愛ちゃんは今や女子卓球界の最年長となりました。
★石川佳純
石川 佳純(いしかわ かすみ、1993年(平成5年)2月23日 - )は、日本の女子卓球選手。ロンドン五輪日本代表(シングルス及び団体)。山口県山口市出身。全農所属。左利き。O型。愛称はかすみん。
日本のエース。
生年月日 1993年2月23日(23歳)
最高世界ランク 4位
利き腕 左
グリップ シェークハンド
ラケット クリッパーCR WRB
戦型 ドライブ攻撃型
フォア面ラバー ファスタークG-1
バック面ラバー テナジー64
獲得メダル
オリンピック
銀 2012 ロンドン 女子団体
世界卓球選手権
銅 2008 広州 女子団体
銅 2010 モスクワ 女子団体
銀 2014 東京 女子団体
銀 2015 蘇州 混合ダブルス
★伊藤美誠
伊藤 美誠(いとう みま、2000年10月21日 - )は、日本の卓球選手。所属はスターツSC。平野 美宇と並ぶ若き天才少女。
生年月日 2000年10月21日(15歳)
最高世界ランク 9位
利き腕 右
グリップ シェークハンド
ラケット アコースティックカーボン
戦型 前陣速攻型
フォア面ラバー ファスタークG1
バック面ラバー モリストSP
獲得メダル
アジア卓球選手権
銀 2015 パタヤ 女子ダブルス
銀 2015 パタヤ 女子団体
記録
全日本選手権女子シングルス勝利 10歳89日 (史上最年少)
ITTFジュニアサーキット・カデット(U15)女子シングルス優勝 10歳310日 (史上最年少)
ITTFジュニアサーキット・ジュニア(U18)女子シングルス優勝 10歳332日 (史上最年少)
ITTFワールドツアー女子ダブルス優勝 13歳160日 (史上最年少)
ITTFワールドツアーグランドファイナル女子ダブルス優勝 14歳53日 (史上最年少)
ITTFワールドツアー女子シングルス優勝 14歳152日 (史上最年少)
世界卓球選手権女子シングルスベスト8 14歳192日 (日本最年少)
★若宮三紗子
若宮 三紗子(わかみや みさこ 1989年6月23日- )は香川県多度津町出身の卓球選手。現在日本生命に所属している。全日本卓球選手権の女子ダブルスで藤井寛子とのペアで2010年大会から四連覇している。2016年2月時点の世界ランキングは28位。ドライブとミート打ちを武器としている。この他、福原愛とペアを組む女子ダブルス、松平賢二とペアを組む混合ダブルスでも国内・海外の大会で好成績を収めている。
生年月日1989年6月23日(26歳)
利き腕 左
グリップ シェークハンド
戦型 前陣速攻型
フォア面ラバー 裏ソフト
バック面ラバー 表ソフト
獲得メダル
アジア競技大会
銅 2010 広州 女子ダブルス
銀 2014 仁川 女子団体
★浜本由惟 はまもと ゆい
浜本 由惟(はまもと ゆい、1998年(平成10年)7月28日 - )は、日本の卓球選手、モデル。大阪府大阪市此花区生まれ。卓球選手としてはJOCエリートアカデミー、モデルとしては舞夢プロに所属。アディダスの契約選手でもある。ただし、モデル業は休業中である。卓球界の美人度NO.1。
2008年(平成20年)2月17日の大阪国際招待選手権ホープスの部に出場した際、母親がデザインした黄色のウエアでプレーし、四元2世と称された。また、卓球美少女とも呼ばれる。
小学5年生からインターナショナルスクールに通い始め、日本語・中国語・英語の3ヶ国語を話すことができる。「スケールが大きくて20年、30年に一人の選手」と評されている。
浜本 由惟
プロフィール
生年月日1998年7月28日
現年齢17歳
出身地 日本大阪府
毛髪の色黒
公称サイズ(2011年時点)
身長 / 体重172 cm / 47 kg BMI15.9
靴のサイズ24.5 cm
デビュー 2005年(小学1年生)
ジャンル モデル
モデル内容 一般
備考 2011年以降休業
他の活動 卓球
※オマケの付録
日本女子卓球会にはもう一人平野 美宇という美人天才少女がいます。
★平野 美宇(ひらの みう、2000年4月14日 - )は、日本の卓球選手。ミキハウスJSC山梨(ジュニアスポーツクラブ)、JOCエリートアカデミー所属[1]。2014年現在、北区立稲付中学校在籍中
生年月日 2000年4月14日(15歳)
最高世界ランク 16位
利き腕 右
グリップ シェークハンド
獲得メダル
卓球
アジア競技大会
銀 2014 仁川 女子団体