2017年の1月16日は何の日?
1月16日は藪入り、晴れの特異日、禁酒の日、初閻魔、念仏の口開け、囲炉裏の日、等の日です。
●『藪入り(やぶいり)』 :
住み込みで働く人達が実家へ帰る日でした。
昔、商店に奉公している人や、嫁入りした娘が、休みをもらって親元に帰る事ができた日です。
この日と◎7月16日の年2回だけ実家に帰る事が許され「宿下がり」とも言われました。
もっとも現在では週休制が当たり前で、この言葉も死語となりつつあります。
その起源は、藪深い里へ帰る事からとか、諸説あります。
★薮入り
江戸時代、商家などに住み込みで働いていた奉公人が主人から休暇をもらって親元などに帰ることができた日。
1月16日と7月16日の2回あり、7月のものは「後(のち)の薮入り」ともいいます。
この日は家族や親類に会い、墓参りをした後、思いっきり羽を伸ばしたそう。
落語の題材にもなっています。
地獄の鬼もお休み
お盆の時期は、霊が里帰りして地獄にいないので、地獄番の鬼もお休みです。その頃に畑に耳をつけると、ゴーッという地熱の沸くような音がするそうで、地獄のフタが開いて霊が飛び出してくるので、仕事をしてはいけない日とされました。
仏教では藪入りの日を「閻魔の賽日」といい、「地獄の蓋が開き亡者も責め苦を逃れる日」であり、「罪人を責めていた地獄の鬼さえもこの日は休むから、人も仕事を休む」と考えられました。
●『晴れの特異日』 :
一年のうちで晴れる確率の高い日です。
この日とは別に、◎11月3日も「晴れの特異日」です。
●『禁酒の日(Temperance Day)』 :
1920(大正9)年のこの日は、アメリカで禁酒法が実施された日です。
アメリカではアルコールを禁止している清教徒(ピューリタン)の影響が強く、20世紀初頭迄に18州で実施され、これが全国に及んだものでした。
しかし、密造酒による健康問題や「アル・カポネ」を始めとするギャングの密売など、逆効果を招いた為、1933(昭和8)年に廃止されました。
●『初閻魔・閻魔賽日(えんまさいじつ)・十王詣』 :
この日と7月16日に「地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休む日」とされています。
この日が、「籔入り」とも重なる事から多くの人々が「閻魔詣」を行い、寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、「閻魔堂」を参詣したりします。
関連日として、◎毎月16日の「閻魔の縁日」の日です。
※「十王」とは閻魔大王など地獄にいて死んだ人の罪を裁く10人の判官の事です。
「閻魔大王」は人類最初の死者と言われ、冥界の王・地獄の王として畏怖されています。
元々、インド神話では、天界で人間の善悪を監視する神でしたが、後に死後の世界の支配する神と考えられる様になりました。
●『念仏の口開け』 :
年が明けて初めて、仏様を祀って念仏をする日です。
正月の神様(年神様)が念仏を嫌うと言う事から、12月16日の「念仏の口止め」からこの日までの間は、念仏を唱えてはいけないとされています。
●『囲炉裏(いろり)の日』 :
「い(1)い(1)炉(6)」の語呂合せ。
暖かい会話を楽しもうと「囲炉裏」の愛好家らが制定。
☆彡毎年1月の15日~21日は、
●『防災とボランティア週間』 :
広く国民が災害時におけるボランティア活動及び自主防災活動についての認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図る事を目的とした週間です。
「阪神・淡路大震災」を契機に、災害時のボランティアと平常時における自発的な防災活動の重要性が認識された事を受けて、1995(平成7)年12月15日の閣議了解により、この週間が定められました。
これは「阪神・淡路大震災」の発生した日1995(平成7)年1月17日を中心とした1週間です。
この週間においては、災害時におけるボランティア活動及び自主的な防災活動の普及の為の講演会、講習会、展示会等の行事を地方公共団体等の協力て実施されています。
☆彡毎月16日は、
●『エコの日(京都市)』 :
2005(平成17)年2月16日、二酸化炭素の排出量削減を先進国に義務附ける「京都議定書」が発効したことに因んで、京都市が毎月16日を「DO YOU KYOTO?デー」と制定し京都エコの日活動と定めた事が一般化したものです。
※「DO YOU KYOTO?」は、「環境にいい事をしていますか?」という意味で、世界中で使われる様になりました。
毎月16日には、市民や事業者や行政が、様々な取り組みを行い、二酸化炭素の排出や地球温暖化防止を考え、「環境にいい取組」を実践する様に呼びかけが行なわれています。
●『閻魔(えんま)の縁日』 :
この日は、寺院では、参詣者に閻魔堂を開帳し、地獄変相図や十王図等を拝観させるところが多い様です。
1月16日は「初閻魔」と呼ばれます。
※エンマは梵語で、「手綱」、「抑制」、「禁止」などの意味があり、
「閻魔大王」は人類最初の死者と言われ、冥界の王、特に地獄の王として畏怖されています。
インド神話では、元々天界で人間の善悪を監視する神であったのが、後に死後の世界の支配する神と考えられる様になりました。
地獄に住み、十八の将官と八万の獄卒を従え、閻魔の庁において死者の生前の行いを審判して賞罰を与えるといわれます。
旧暦1月16日と7月16日を「閻魔王の斎日」といい、この日は、地獄の獄卒も仕事を休み、地獄の釜の蓋もゆるむ日といわれ、亡者達も責苦を免れ骨休みになるとされます。
昔は、奉公人の「藪入り」でもある為、多くの人々が閻魔詣でに行きました。
●『トロの日』 :
神奈川県横浜市に本社を置き、全国で「回転寿司店」を運営する会社が制定。
同社の人気食材である美味しい「トロ」のネタでお客様に喜んでもらい、各店舗ならびに業界を活気づけることが目的です。
日付は、16を「トロ」と読む語呂合わせから毎月16日にしています。
●『「堂島ロール」の日』 :
大阪市北区堂島に本店を置き、「堂島ロール」を製造・販売する会社が制定。
「堂島ロール」の美味しさと、人と人の心をつなぎ、幸せを運ぶ存在でありたいとの思いを伝えるのが目的です。
日付は、6が一巻きロールの形をあらわし、16が「堂島ロール」「いいロール」を意味する語呂合わせからです。
☆彡1月16日の誕生花』:
デンドロビューム 花言葉はわがままな美人、天性の華を持つ
ラッパズイセン(ラッパ水仙) 花言葉は尊敬
ヒヤシンス(黄) 花言葉はあなたとなら幸せになれる、勝負
ジンチョウゲ(沈丁花) 花言葉は栄光、不滅、不死
スノードロップ 花言葉は希望、慰め、恋の最初のまなざし
バコパ・Bacopa 花言葉は「小さな強さ」
マンサク(満作)・Japanese Witch Hazel 花言葉は「閃き・霊感」です。
★藪入り
藪入り(やぶいり)、薮入りとは、かつて商家などに住み込み奉公していた丁稚や女中など奉公人が実家へと帰ることのできた休日。1月16日と7月16日がその日に当たっていた。7月のものは「後(のち)の藪入り」とも言う。
由来
藪入りの習慣が都市の商家を中心に広まったのは江戸時代である。本来は奉公人ではなく、嫁取り婚において嫁が実家へと帰る日だったとされるが、都市化の進展に伴い商家の習慣へと転じた 。関西地方や鹿児島地方ではオヤゲンゾ(親見参)などと呼ぶところもある 。
六のつく日に行われることから、関西では六入りとの呼び名もある。
藪入りの日がこの二日となったのは、1月15日(小正月)と7月15日(盆)がそれぞれ重要な祭日であり、嫁入り先・奉公先での行事を済ませた上で実家でも行事に参加できるようにという意図だったとされる。そのうちに、地獄で閻魔大王が亡者を責めさいなむことをやめる賽日であるとされるようになり、各地の閻魔堂や十王堂で開帳が行われ、縁日がたつようになった。
●変遷
藪入りの日となると、主人は奉公人たちにお仕着せの着物や履物を与え、小遣いを与え、さらに手土産を持たせて実家へと送り出した。実家では両親が待っており、親子水入らずで休日を楽しんだ。また、遠方から出てきたものや成人したものには実家へ帰ることができないものも多く、彼らは芝居見物や買い物などをして休日を楽しんだ。
明治維新が起き、太陰暦から太陽暦への改暦が行われると、藪入りは正月と盆の付随行事であったため、正月の新暦移行に伴いそのまま新暦へと移行した。文明開化後も商家の労働スタイルにはそれほどの変化はなく、さらに産業化の進展に伴い労働者の数が増大したため、藪入りはさらに大きな行事となった。藪入りの日は浅草などの繁華街は奉公人たちでにぎわい、なかでも活動写真(映画)などはこれによって大きく発展した。
第二次世界大戦後、労働基準法の強化などにより労働スタイルが変化し、日曜日を休日とするようになると藪入りはすたれ、正月休み・盆休みに統合されるようになった。藪入りの伝統は正月や盆の帰省として名残を残している。
語源と影響
藪入りの語源には諸説あり、はっきりしない。藪の深い田舎に帰るからという説、「宿入り」(実家へ帰る)からの転訛などの説がある。なお、同様に大奥の女性たちが実家に帰ることは「宿下がり」と呼ばれる。
藪入りは奉公人たちにとっては年に2度だけの貴重な休日であり、重大なイベントであったため、これにちなんだ小説や俳句、落語(「藪入り、旧題お釜さま」など)なども多く残っている。
藪入りは宿下がりがなまった表現であるとか,養父・義父入りというあて字もある。
都会に住む人間が,田舎に対して,やぶ(藪)と表現したからともいわれている。