気象庁は21日、東京で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。3月21日午前10時ごろ、靖国神社(千代田区)の標本木で5、6輪の花が咲いたことを職員が確認した。昨年と同日で、平年より5日早かった。東京がソメイヨシノの標本木としては全国で最も早い、2017年開花宣言第一位となった。
満開までは1週間から10日程度かかるという。
この日の都心は朝から小雨が降り、予想最高気温は9度と1月下旬並みの寒さだが、今月16日以降は最高気温が15度以上で暖かい陽気が続いていた。
一般財団法人・日本気象協会の担当者は「3連休中の気温が予想以上に高かったために早く開花した」とみている。
民間気象会社の予想では、3月に入って冷え込む日が多く全国的につぼみの成長が遅れていたが、暖かい日が増え、月末までに西日本や東海、関東で開花が進みそうだ。