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サニブラウン・ハキームが9秒97の日本新記録を樹立! 6月7日全米大学選手権の男子100メートル決勝にて

陸上男子のサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が6月7日(日本時間8日)、米テキサス州オースティンで行われた全米大学選手権の男子100メートル決勝で、9秒97(追い風0.8メートル)の日本新記録を樹立し、3位に入った。

桐生祥秀(よしひで、日本生命)が2017年に出した9秒98(追い風1.8メートル)を0秒01更新し塗り替えた。優勝は今季世界最高の9秒86を出したディバイン・オドゥドゥル(ナイジェリア)。サニブラウンはこの日、男子200メートル決勝で日本歴代2位の20秒08で3位、男子400メートルリレーでは37秒97の今季世界最高で優勝した。


【速報】サニブラウン選手 100m 9.97秒の日本新記録樹立

「ハイレベルの中でレースをしてすごく楽しい」。初めての全米大学選手権を終えたサニブラウンアブデル・ハキーム選手は、9秒97の日本新記録を出したことよりも世界最高レベルの勝負を全力で戦い抜いたことに充実感を得ているようでした。

サニブラウン選手が出場した全米大学選手権は、カール・ルイス選手やジャスティン・ガトリン選手など数々のオリンピックメダリストを輩出した全米でも屈指の大会です。

しかも、日本では考えられないほどの超過密日程で決勝が行われたこの日は、およそ1時間半で400メートルリレー、100メートル、200メートルの3種目をこなさなければいけませんでした。

去年、右足の肉離れでシーズンの大半を治療やリハビリにあててきたサニブラウン選手にとっては、けがの再発のおそれもある過酷なものでした。

それでも、最初の400メートルリレーで今シーズン世界最高となる37秒97をマーク。先月、大阪で行われた大会で桐生祥秀選手や山縣亮太選手などを擁した日本チームが記録した38秒00をあっさりと上回りました。

その50分後に行われた100メートル決勝。フロリダ大のホロウェイコーチが、「並の出来」と表現したレースで9秒97の日本新記録をマークしたのです。

しかし、レース後のサニブラウン選手はタイムを確認してもにこりともせず、40分後の200メートルに気持ちを切り替えていました。そして、200メートルでは粘りの走りで自己ベストの20秒08。1時間半の間に走った3本目のレースで日本歴代2位の好タイムをマークしました。

個人種目はともに3位でしたが、サニブラウン選手はまだ20歳の2年生。しかも、この大会初出場にもかかわらず出場した3つのレースすべてで結果を残したことに対してアメリカのメディアからは「力強さには驚いた」「今シーズン劇的によくなった」と称賛の声がおくられ、まさに衝撃の全米デビューとなりました。

しかし、当の本人は「まだ速いタイムは出ると思うし、そのつど更新していければ」と記録更新にもいつものように淡々と振り返るだけでした。

それよりも、実感が込められていたのは「ハイレベルの中でレースをしてすごく楽しい。アメリカに来てよかった」ということば。世界最高レベルの勝負を全力で戦い抜いたという充実感をにじませました。それは、おととし秋に海を渡り名門のフロリダ大に進学した決断が間違っていなかったと改めて確信しているようにも見えました。

来シーズンはいよいよ東京オリンピックです。いったいどこまで記録を伸ばすのか。20歳の若きスプリンターはまずは今月末の日本選手権でさらなる記録更新と100メートル、200メートルの2冠をねらって、2年ぶりに日本でのレースに臨みます。

そこには前の日本記録保持者となった桐生祥秀選手や10秒00のタイムを持つ山縣亮太選手などライバルたちが勢ぞろいします。衝撃の全米デビューを果たしたサニブラウン選手が日本記録保持者の強さを見せるのか、日本のライバルたちが意地を見せるのか、いまから楽しみです。

※自身の記録を更新された桐生は、所属事務所を通じて「記録はいつか破られるものですし、僕も自己記録である日本記録の更新を目指してきました。次はチャレンジャーとして、ハキーム君の日本記録に挑戦していきます。ハキーム君、日本記録おめでとう。日本選手権で一緒に走れるのを楽しみにしています」と、3歳下のサニブラウンを称えた。

◆メダルの可能性は?
 サニブラウンがマークした9秒97は今季の世界ランキングでは6位タイ。今季は5月18日の上海ダイヤモンドリーグでライルズとコールマン(ともに米)が、そしてこの日の全米大学選手権でオドゥドゥル(ナイジェリア)が9秒86を記録し、トップに立っている。ちなみに9秒97は昨年のランキングでは15位相当だ。

最近では2015年の北京世界選手権が一番レベルが高く準決勝で9秒99以内でないと決勝に進めなかった。つまり、準決勝で9秒台を出せば、決勝進出の可能性は高まる、というデータ上の分析だ。ちなみに日本選手で男子100メートルで決勝に進んだのは1932年ロサンゼルス五輪で6位に入った吉岡隆徳のみ。
 では、メダルの可能性はどうか。2008年北京五輪以降の五輪、世界選手権で3位のタイムが一番遅かったのは、ボルト(ジャマイカ)がフライングで失格した11年の大邱世界選手権(韓国)の10秒09。これを除けば、9秒95が最も遅く、最速は12年ロンドン五輪の9秒79。サニブラウンもメダルとなるともう一段階記録を伸ばす必要がありそうだ。

 

2020年の東京五輪での400メートルリレーで日本のメダルの可能性が出てきました。

 

★400メートルリレー走
400メートルリレー走(よんひゃくメートルリレーそう、英語: 4x100 metres relay)は、陸上競技のリレー走の一種である。第一走者から第四走者までの4人で100mずつバトンを渡しつないで走り、そのタイムを競う。
4人で合計400メートルを継走することから、日本では4継・四継(よんけい)とも呼ばれ、他に4×100m、400mRなどの略表記がありる。

 

★男子100メートル競走日本歴代10傑

男子
  タイム 風速 名前 所属 場所 日付
1 9秒97 +0.8 サニブラウン・アブデル・ハキーム フロリダ大学 オースティン 2019年6月7日
2 9秒98 +1.8 桐生祥秀 東洋大学 福井 2017年9月9日
3 10秒00 +1.9 伊東浩司 富士通 バンコク 1998年12月13日
+0.2 山縣亮太 セイコー 大阪 2017年9月24日
+0.8 ジャカルタ 2018年8月26日
5 10秒02 +2.0 朝原宣治 大阪ガス オスロ 2001年7月13日
6 10秒03 +1.8 末續慎吾 ミズノ 水戸 2003年5月5日
7 10秒04 +1.7 小池祐貴 住友電工 大阪 2019年5月19日
8 10秒07 +1.9 江里口匡史 早稲田大学 広島 2009年6月28日
+1.8 多田修平 関西学院大学 福井 2017年9月9日
10 10秒08 +1.9 飯塚翔太 ミズノ 鳥取 2017年6月4日
−0.9 ケンブリッジ飛鳥 ナイキ 大阪 2017年6月23日


サニブラウン・ハキームのプロフィール
サニブラウン・アブデル・ハキーム(Abdul Hakim Sani Brown、1999年3月6日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は短距離走。 100mでは日本歴代1位。また、200mでは日本歴代2位。60mでは日本歴代1位タイ記録を持っている。

福岡県北九州市出身。ガーナ人の父と日本人の母を両親に持つ。父親はガーナ人でサッカーの経験があり、母親は100mとハードルで全国高等学校総合体育大会陸上競技大会に出場した経歴を持っているアスリート一家であった[5]。サニブラウンも子供の頃はサッカーに取り組み、ポジションはフォワードだったが、小学校3年生の時に母親からの薦めで陸上競技を始める。
城西大学附属城西中学校・高等学校に進学し、クラブ顧問の山村貴彦(元日本代表・シドニーオリンピック出場)の指導を受けるようになり、高校1年生時の第69回国民体育大会100m(少年B)に10秒45で優勝

国籍  日本
種目 短距離走
大学 フロリダ大学
生年月日 1999年3月6日(20歳)
出身地 福岡県北九州市
身長 188cm
体重 83kg
コーチ担当者 マイク・ホロウェイ
自己ベスト
60m   6秒54(2019年)日本新
100m  9秒97(2019年)日本新
200m  20秒08(2019年)