台湾爆発事故、ありったけのガーゼ送った日本企業に反響
台湾新北市の遊園地、八仙水上楽園のプールで6月27日、爆発が起き、500人以上が負傷しました。若者向けの音楽イベント中に火災が起き、イベント会場が一瞬にして火の海になり、日本人女性2人を含む、500人以上がけがをした。
カラーパウダーを使った台湾の音楽イベントで粉じん爆発が起き、大勢の若者が大やけどを負った事故で、日本の医療器具メーカー富士システムズが治療用ガーゼを寄贈し、台湾で感謝のメッセージが広がっている。この社のフェイスブックページには2日までに9千件余りの感謝メッセージが書き込まれている。
寄贈したのは、富士システムズ(川口洋一郎社長 東京都文京区)。通気性のよい合成繊維にシリコーン液をコーティングしたガーゼで、傷にかぶせた上で包帯を巻く。重度のやけどには使いにくいが、ガーゼをそのままにして包帯だけ交換することで、皮膚の再生を助ける。普段の需要は少なく、日本でこうした製品を作っているのは同社だけという。
寄贈を台湾の立法委員(国会議員)がフェイスブックで紹介し、広く知られるようになった。メッセージの多くは台湾人からと見られ、中国語や日本語などで「ありがとう」などと書かれている。
福島に工場を持つ同社の川口洋一郎社長は「あるものを全て出した。東日本大震災の際の台湾の支援にお返しができれば、と思った」と話す。
川口社長の手紙には、「事故で火傷を負った若者の治療に役立ててほしい。治療のほかに痛みや傷の軽減の助けにもなる」と丁寧な説明も添えられていたという。
「恩送り」の精神が生かされました。
※恩送り(おんおくり)とは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること
(ペイ・フォワード Pay It Forward)
また、岡山市に本部がある国際医療NGO、AMDAが2日、日本医師会と共同で医師2人を台湾に派遣した。2日間滞在して状況を把握した上で、今後の支援を検討するという。この事故では約500人がやけどなどのけがを負い、2人が死亡している。衛生福利部によると2日昼時点で271人が集中治療室で治療を受けている。
■2015年6月30日、「日本からの温かい贈り物」が台湾人の心に響いている。
台湾・蘋果日報によると、(リン・シューフェン)議員は29日、自身のフェイスブックで、新北市のレジャー施設「八仙水上楽園」で発生した爆発で500人以上の負傷者が出たことを受け、日本の富士システムズ株式会社の川口洋一郎代表取締役社長が自社のシリコンガーゼ「トレックス」を贈ったことを明かした。
林氏によると、「トレックス」は元々、台湾でも代理店を通じて販売されていたが、価格が高く、医療現場での使用も多くなかったことから輸入をやめ、輸入許可証もなかった。同社の申し出を受けた代理店が林氏に連絡し、林氏が衛生福利部に連絡したところ、特別に輸入が許可された。
この報道を受け、台湾のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられている。
「日本と台湾はやっぱり兄弟国」
「日本の助け合いの精神に感謝。深く感動しています」
「ありがとう、台湾の友人よ」
「どこかの誰かは中国を崇め、日本を恨むよう扇動しているが、中国企業は何かしてくれたのか?」
「こういう時、いつも『中台は一つ』とか言っている中国人はどこへ消えるんだろうね」
「ありがとう、日本の友人。私たちは忘れない。それに引きかえ、『みんな中国人』と言っているお隣さんは…」
「日本は受けた恩を大事にする国だな」
「ありがとう日本、あなたたちを愛してる」
「3.11では私たちが援助し、今回は日本が助けてくれる。これでこそ家族だ。中国などいらない」
「日本の富士システムズ株式会社の川口洋一郎さん、ありがとう。感激しています」
「ありがとう。あなた方がいてくれて良かった」
「感謝という言葉では表せないほど感動しています」
「台湾と日本は世界で最も固い友情で結ばれている」
宇宙船地球号 人類は皆兄弟。
★富士システムズ株式会社
富士システムズ株式会社は、1963年に創業、世界で初めてシリコーン素材で医療機器の研究開発及び製造を開始いたしました。以来一貫して医療機器の製品化を進めてまいりました。
積み重ねられた技術力、 品質は国内の医療機関をはじめ、世界の医療機関、
メーカーに多大な信頼をいただいております。
今後とも、医療機器を通じて、社会的使命を果たしてまいります。
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