フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日は12日、バルセロナで行われ、男子は羽生結弦(ANA)がフリーで219・48点を出し、ショートプログラム(SP)に続いて世界歴代最高を更新、合計も8点以上更新する330・43点で男子初の3連覇を果たした。
17歳、宇野昌磨(愛知・中京大中京高)は、フリーも4位で合計276・79点の3位と健闘した。
女子の17歳、宮原知子(大阪・関大高)がフリーは2位の140・09点をマークし、合計208・85点で2位。浅田真央(中京大)はフリー6位と振るわず、194・32点で最下位の6位だった。
フィギュアスケートの羽生結弦(21)=ANA=が12日、バルセロナでのグランプリ(GP)ファイナルで、自身の世界歴代最高をまたも更新する合計330・43点で男子初の3連覇を達成した。17歳で初出場の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)も3位と健闘した。
羽生は3度の4回転を含むいずれのジャンプもほぼ完璧に決め、10日のショートプログラム(SP)に続き、この日のフリーでも自身の持つ世界歴代最高を塗り替えた。合計得点は、史上初の300点超えとなったNHK杯での322・40を8点以上更新する、驚異的なスコアとなった。
女子でも初出場の17歳、宮原知子(大阪・関大高)が自己ベストを更新する合計208・85点で2位となったが、浅田真央(25)=中京大=はジャンプに精彩を欠き、フリー6位で最下位の6位。過去4度優勝の浅田は、出場7度目で初めて表彰台を逃した。
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、男子はショートプログラム(SP)で世界最高得点となる110・95点を記録した羽生結弦(21)=ANA=が、フリーで世界歴代最高の219・48点をマーク。自身が持つ世界記録を再び更新し、合計330・43点で男子初の3連覇を達成した。
--プレッシャーは
「NHK杯のパフォーマンスがあったからこそ『しなきゃしなきゃ』と自分で自分を追い込んでいた。フリーをやっているうちに吹っ切れた。いまやれることをしっかりやればいいと思った。プレッシャーはあったけどいい演技ができた」
--NHK杯で絶対王者という言葉があった
「自分はまだ絶対王者という響きに合っているスケーターではない。常に自分が1位であり続けたい。納得いくパフォーマンスをしたい」
--ライバルたちの演技について
「パトリック(チャン)への歓声は聞こえたし(宇野)昌磨も良かった。ハビエル(フェルナンデス)が200点超えで、『やべーな』と思った。自分の中で自分を追い込んだ。不安なんだなと途中で気づけた」
--好結果の要因は
「前半の4回転トーループが決まってホッとした。SPと同様にステップでレベル4を取れていない。1つ1つの要素がうまくいくように、もっと練習しないと」
--NHK杯との違い 「NHK杯は『やった』と素直に喜べた。今回は『良かった』という安堵感。1人1人への演技の歓声がイヤホンをしていても聞こえてきた。やっと終わった」
--世界最高得点を更新した
「3年前に初めてSPで95点を取って、周りの方々が点数に注目し始めた。世界最高の評価はうれしいけど、自分がスケートをやっているのは、どこまで自分の演技を極められるか、(実力を)発揮できるかが大事。ジャンプを含めて、1つ1つが『すごいな、感動したな』といわれるように練習したい」
--全日本選手権へ
「一生懸命練習して、自信をもって演技できるように、1日1日悔いが残らないように練習していきたい」
★フィギュアスケート:GPファイナル・男子
順位 選手名 国名 得点
1位 羽生結弦 jpn日本 330.43
2位 ハビエル・フェルナンデス espスペイン 292.95
3位 宇野昌磨 jpn日本 276.79
4位 パトリック・チャン canカナダ 263.45
4位 金博洋 chn中国 263.45
6位 村上大介 jpn日本 235.49
★フィギュアスケート:GPファイナル・女子
順位 選手名 国名 得点
1位 エフゲーニャ・メドベデワ rusロシア 222.54
2位 宮原知子 jpn日本 208.85
3位 エレーナ・ラジオノワ rusロシア 201.13
4位 アシュリー・ワグナー usa米国 199.81
5位 グレイシー・ゴールド usa米国 194.79
6位 浅田真央 jpn日本 194.32