男子テニスのアンタルヤ・オープン(トルコ/アンタルヤ、芝、ATP250)は1日、シングルス決勝が行われ、世界ランク66位の杉田祐一が同62位のA・マンナリノ(フランス)を6-1, 7-6 (7-4)のストレートで下してツアー初優勝を果たし、日本男子で松岡修造、錦織圭に次ぐ史上3人目の快挙を成し遂げた。
杉田祐一は多くのテニス選手達が憧れる芝のATP Tour Tournament大会の初代チャンピオンとなった。
杉田祐一は新設のツアー大会で初代王者に輝き、優勝賞金7万8270ドル(約879万円)を獲得した。
決勝戦、杉田祐一は第1セットの第1ゲームで0-40のピンチからサービスキープすると、その後に2ブレークに成功してこのセットを先取。第2セットは一進一退の攻防が続き、タイブレークを制した杉田祐一が見事栄冠を手にした。
日本人男子では、松岡が1992年の韓国オープン(韓国/ソウル、ハード)で初のツアー優勝。その後、錦織が2008年のデルレイ・ビーチ・オープン(アメリカ/デルレイ・ビーチ、ハード、ATP250)で史上2人目の優勝を果たしていた。
今シーズン好調の杉田祐一は、4月のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)で錦織の欠場によりラッキールーザーで本戦入り。杉田祐一は元世界5位のT・ロブレド(スペイン)、同7位のR・ガスケ(フランス)、P・カレノ=ブスタ(スペイン)を破りATP500で初の8強入り。
さらに下部大会のAEGON・サービトン・トロフィー(イギリス/サービトン、芝、ATPチャレンジャー)では芝の大会で初優勝。ゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハレ、芝、ATP500)はラッキールーザーで本戦入りし、R・フェデラー(スイス)と対戦した。
※杉田は試合後のインタビュー
『アンタルヤオープン初代チャンピオンになれてとてもハッピーだ。自分のテニス人生で最もエモーショナルなモーメント。これまで多くのフューチャーズやチャレンジャーで優勝してきたがこのようなビッグトーナメントでは初めて。信じられない』。
★杉田 祐一(すぎた ゆういち、Yuichi Sugita 1988年9月18日 - )は、宮城県仙台市出身の男子プロテニス選手。宮城県仙台市にある泉パークタウンテニスクラブで小学校1年生にテニスを始めました。小学校5年生の頃かから毎週末TTC(吉田記念テニス研修センター)まで新幹線で通い、中学校2年生の時には東京に引っ越しました。
三菱電機所属。身長173cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ツアー通算シングルス1勝。ATPランキング自己最高位はシングルス45位、ダブルス363位。日本人で歴代2位のシングルスランカー。
◆選手紹介
7歳でテニスを始め、高校在籍時に三菱電機とプロ契約。その後も早稲田大在籍時に、デビスカップで当時の日本人最年少勝利を挙げるなど、10代にして大きな注目と期待を集めた。その後は一時スランプに陥り、復調の気配を見せた矢先に故障でランキングを落とすなど、身心ともに苦しい時期も過ごしたことも。
7歳でテニスを始め、高校在籍時に三菱電機とプロ契約。その後も早稲田大在籍時に、デビスカップで当時の日本人最年少勝利を挙げるなど、10代にして大きな注目と期待を集めた。その後は一時スランプに陥り、復調の気配を見せた矢先に故障でランキングを落とすなど、身心ともに苦しい時期も過ごしたことも。
それでも2014年と15年には、ウィンブルドンで予選を突破し本戦に出場。ツアー定着を目指した16年はリオデジャネイロ五輪で2回戦進出、8月のウェスタン&サザン・オープンでも3回戦に勝ち進むなど、キャリア最高のシーズンを過ごした。日本人最高の呼び声も高い超攻撃的なリターンと、軽快なフットワークを生かしたストロークを武器に、さらなる活躍を目指す。
※戦歴
・2005
・2005
・2010年
3月の島津全日本室内テニス選手権大会において、決勝でマシュー・エブデンを4-6, 6-4, 6-1のフルセットで破りATPチャレンジャーツアー初優勝。
10月の全日本テニス選手権男子シングルスでは、決勝で鈴木貴男を6-1, 6-3のストレートで下し大会初優勝を果たした。
3月の島津全日本室内テニス選手権大会において、決勝でマシュー・エブデンを4-6, 6-4, 6-1のフルセットで破りATPチャレンジャーツアー初優勝。
10月の全日本テニス選手権男子シングルスでは、決勝で鈴木貴男を6-1, 6-3のストレートで下し大会初優勝を果たした。
・2014
プネー・チャレンジャー:優勝
プネー・チャレンジャー:優勝
・2016年 トップ100入り。
・2017年 ツアー初優勝 日本人歴代2位のランキングへ
6月下旬から7月初めの本年度から新設されたウィンブルドン選手権の前哨戦、アンタルヤ・オープンに出場。2回戦で第4シード、元世界ランキング3位のダビド・フェレールにフルセットで勝利、その後決勝まで進み、同じくツアー初優勝を狙うアドリアン・マナリノと対戦し、ストレートで下し、同大会の初代王者に輝いた。
6月下旬から7月初めの本年度から新設されたウィンブルドン選手権の前哨戦、アンタルヤ・オープンに出場。2回戦で第4シード、元世界ランキング3位のダビド・フェレールにフルセットで勝利、その後決勝まで進み、同じくツアー初優勝を狙うアドリアン・マナリノと対戦し、ストレートで下し、同大会の初代王者に輝いた。
また、この優勝により、松岡修造の持っていた、世界ランキング46位を越え、翌週発表されるランキングで45位になることが決定し、グラスコートによるツアー大会にも日本人として初めて優勝した。