●『女子大生の日(女子大生誕生の日)』 :
1913(大正2)年、「東北帝国大学(現、東北大学)」が日本で初めて、女性に門戸を開放しました。
この日、黒田チカ、牧田ラク、丹下ウメの女子受験生3人の合格を発表し、日本初の女子大生が誕生しました。
その内の1人は日本初の女性理学博士となった「黒田チカ」です。
なお、帝国大学の当時の入学時期は、1920(大正9)年まで毎年9月でした。
☆彡宿題は「抱っこしてもらうこと」
九州のある小学一年生の女の子のお話です。
ある日、女の子が学校から家に戻ると父親から「今日の宿題は?」と尋ねられました。
「今日はね、誰かにだっこしてもらうこと」と答えました。
父親は「よーし」と言ってすぐさま女の子をしっかり抱いてやりました。
そして、その後も、母親、祖父、曽祖母、姉たちに次々と抱っこされたのです。
翌日、学校から帰った女の子は
六人にだっこしてもらった自分が一番だったと父親に報告します。
「皆、してきたんだね」と父親が言いました。
女の子は「ううん、何人かしてこなかった。先生が、前に出なさい。と言って前に出た。そしたら先生が一人一人、抱っこしてあげたよ。」
宿題をしてこなかった子供たちを叱るでもなければ、
咎めるでもなく、親の代わりに抱っこしてくれた先生の姿に、
私(作者=渡辺和子)は心温まる思いがしました。涙なくしては聞いていられません。
そして、大学を出て、教職に就く一人一人が
こんな先生になってほしいと思ったことでした。
東日本大震災の後で、一人の学識者がこう言っていました。
「今や我々は、天災、人災、文明災にさらされている」と。
確かに、文明の発達は私たちに多くの利便性を与えてくれています。
その恩恵を受けている私たちは、
時にそれらがもたらした"災害"も考えてみる必要がありはしないでしょうか?
例えば人間性の劣化です。
マザー・テレサは言いました。「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」と。
抱っこの宿題を我が子にしてやれない親、
肩から掛けた「抱っこ布」の中で幼児に乳首をあてがいながら
一心にメールを打っている母親に育てられた幼児は、
満腹はしても、心の満足は味わっていないのではないでしょうか?
「あなたが大切」と抱きしめる愛、
乳を含ませながら幼児を見つめ、微笑みかける愛を持つ母親、
便利な機器を駆使しながらも、機器の奴隷ではなく、
主人であり続ける人たちを育てたいのです。
ハグし、スキンシップすることは大切ですね。
以上は渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)著 『幸せはあなたの心が決める』より一部抜粋&加筆