☆彡「天使のハッピートーク・一日一言 」幸せ探しへの誘い編
☆脂肪とストレスは溜めないではきだそう
「もっと自己表現をしてみよう」
代表的な心身症の一つに、緊張や不安でお腹の具合が悪くなる過敏性大腸症候群というのがある。
K子さんがそうで、通勤電車に乗るのが不安でたまらず、ついつい遅刻や欠勤が多くなっていた。
気になることを尋ねてみると、直属の上司が好きでないことが分かった。
K子さんに言わせれば、「ねちっこい」「はっきりしない」「常識に欠ける」人だという。
今まで我慢してきたという。
『その上司に一つだけ言いたいことというと何ですか』と聞いたところ、
「うーん『はっきりしなさい!』ですね。」
「なるほど、試しにここでいってみましょう」
「分かりました。『○○さんはっきりして下さい♪~』」
そういった直後K子さんは晴れ晴れとした感じになりました。
これですべてが解消するというわけではありませんが、言いたくても言えないことを言うこと、表現することで何らかの変化が起こることもあります。
逆に言うと私たちは自分を表現しないことには、何も変わらないのです。
泣くことも、怒ることも、愚痴ることもカラオケで歌うことも、なんでもいいから外に出すこと、とにかく溜めないで出すことは気持ちがいいのです。
そこで、過去の気になる人間関係のエピソード、好きだったのに告白できなかったあの子、イヤなこと楽しいこと織り交ぜてあらん限りの人々を思い出してみよう。
その時自分は、その人に何と言いたかったのか?、それを口にだしてみる。
あるいは今の自分だったらなんというだろうか?それもかんがえてみよう。できればそれを聞いてくれる人がいるとなおいい。
人間についての定義は数々あるが、カウンセラーは「表現する」動物であると思う。
私たちは自己を表現するということをしていないとやってられないのではなかろうか?
☆彡今日の一言
①「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」『徒然草』十九段
「思っていることを言わないでいると、ストレスがたまるよね(だから脂肪とストレスは溜めないではきだしなさい。)」
②人は皆「表現者である。」
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす♪~。
以上はすがのたいぞう著「こころがホッとする考え方」より一部抜粋&加筆
★すがのたいぞう
1953年、東京生まれ。学習院大学文学部卒業(心理学)。臨床心理士。学習院大学、東京代々木の森診療所などのカウンセラーを経て、1996年東京カウンセリングセンター設立。現在、東京カウンセリングセンター取締役所長。他にも、武蔵大学などの講師、不登校学級の顧問などとして、幅広く活躍中。全国のカウンセラーに呼びかけて編纂した『こころの日曜日』は、シリーズ化され、累計100万部のベストセラーとなる。医療、教育、産業など多岐の分野に通じ、専門論文も多数。
主な著書に『カウンセリングがわかる本』(法研)『こころのモヤモヤが晴れる本』(大和書房)『こころの時間です』(サンマーク出版)『こころがホッとする考え方』(PHP文庫)など多数がある。