今朝起きてみるとひとひらの雪が舞ってきました。
道にはまだ雪がところどころ残っています。
でもね♪~
年が明けたせいか、日差しが明るくなりました。
仙台市農業園芸センター(同市若林区)で1月5日、今年初めて早咲きの梅の開花が確認されたとの報道がありました。
梅の開花は昨年より2週間ほど早いという。
咲いたのは「冬至梅・とうじうめ」など、複数の品種で、 同センターによると、60種類、200本の梅の木が植えられており、
花の見頃は3月下旬ごろ。開花状況に合わせて「梅を観る会」というイベントも3月ごろに開催する予定だという。
南の方では昨年からもう咲いていることとは思いますが、みちのくの春はまだ遠いのです。
亀井勝一郎が「大和古寺風物詩」の一節のなかで西の京の春景色のことを「由緒正しい春」と呼んでいますが、
みちのくの春は「恋焦れる春」といえましょう。
『西ノ京から薬師寺と唐招提寺へ行く途中の春景色に初めて接したとき、これがほんと
うの由緒正しい春というものなのかと思った。』
亀井勝一郎著 「大和古寺風物詩」より
千数百年、繰り返されたであろう春の訪れの重みを感じる歴史の道です。
みちのく人々は雪に閉ざされ、寒い冬をじっと耐え、暖かくなる春を待ち望んでいるのです。
それだけに、春を告げる梅や、桜の便りがことのほか楽しみとなります。
奈良時代頃までは「花見」と言えば梅の花を愛でることを指していたようです。
寒風の中、芳香を漂わせながら花開く姿は気品さえただよっいています。
鶯のまだ囀りませんのが、代わりに、梅の香りを求めて出かけてみますかね。
まだまだ寒い日が続きますがほっこりしました。
参考動画
《季 冬》「冬至梅暖炉の側でふくらみぬ/青邨」