2020年3月16日は何の日?
3月16日は十六団子の日、ミドルの日、国立公園指定記念日、万国赤十字加盟記念日、財務の日、おかでんチャギントンの日、等の日です。
●『十六団子の日』 :
この日は、「田の神」が山から戻って来るとされる日で、東北地方や北陸地方の各地で「団子を16個」供えて神を迎える行事が行われます。
また、10月16日には、神が山へ帰る日として同じように団子を供えます。
★十六団子とは
3月16日に、春になり山から下りてくるされる田の神を迎えるために作られる団子。米粉(上新粉)で作った団子16個を供える。また、行事食として家族でも食する。なお、秋の10月16日または11月16日にも、山に上る田の神を送るために十六団子が用意される。
3月16日は農神おろし(田の神おろし)と言われて山と里とを行き来する農事の神様が、山から種子を抱いて里に下りてくる日とされていました。
里で暮らす農村の人々は、その神様をもてなすために16個の団子を用意します。
田の神は、臼杵の音を聞いて降りてくると言われているため、この日に臼杵で餅をつき、16日であることから16個のお団子をつくり枡の中に入れて神様にお供えする慣わしが各地で行われました。
また、11月16日(地域によっては10月16日)には神様が山に帰る日とされているため、
この日にも同じように十六団子をお供えします。
神様をお迎えする役は「さおとめ(早乙女)」と呼ばれ、お迎えの役目は女性の仕事とされてます。
「さおとめ(早乙女)」「さなえ(早苗)」「さつき(皐月)」という言葉もこれに関連した言葉だと云われています。
◆十六団子の日について
日本では古くから米作が盛んに行われており、豊作を祈願して様々な行事が催されてきました。その中の1つが十六団子の日です。
日本には「神去来(かみきょらい)」という伝承があります。昔から山というものに神秘的なものを感じていた日本人は信仰の対象としていました。
そして、農民たちは山の神様を自分たちの村へお迎えし、米作豊穣を祈願しようと考え、春になると山の神様を「農事の神様」や「田んぼの神様」としてお迎えし、お米の収穫が終わる秋になると山の神様を山へお見送りするようになったのです。
春に山から村や里へ下りてくることを「さおり」、神様をお迎えする女性を「早乙女」と呼んでいたそうです。
この神去来によると、毎年山の神様が山と田んぼを往来する日は3月16日と11月16日(地域によっては10月16日)とされており、この両日までに16個の団子を作り、御供えするのが今も伝統として残っています。
特に3月16日は山の神様をお迎えする大切な日ですので、日本各地で「神迎の儀式」が執り行われています。
16という数字は和菓子と深い関係があり、室町時代以降に誕生した「嘉定(嘉祥)喰い(かじょうぐい)」という風習によるものです。
嘉定喰いとは、陰暦の6月16日に16個のお餅を無言で食べ、無病息災を祈願するもので、これが江戸時代頃になると16文で購入できるお菓子を買い、笑わずに食べ切ると病気にならないという風習へと変化していったのです。
この風習が始まったのは848年のことで、当時悪疫を追い払うために賀茂神社へ16個の和菓子を祀ったのが始まりとされています。
現在では毎年6月16日を和菓子の日として制定し、お下がりを善哉へ入れて無病息災を祈願しているそうです。
ですが、十六団子の日に用意される16個の可愛らしい団子は、山の神様をお迎えする際のお供え物として用意するものです。
なぜ、お団子かと言いますと、山の神様を村や里へお迎えするための合図として、杵で臼を叩き、ゴンゴンという音を鳴らして山の神様に知らせるためなのだそうです。
そして、その杵と臼を使って餅を搗き、お迎えする日にちなんで16個の団子をこさえて御供えしたため、十六団子の日と呼ぶようになりました。
★田の神&春秋去来
稲作の豊凶を見守ってくれるものと信じられている神。農神,作神,百姓神などともいい,ほかの信仰と結びついて地神,えびす大黒,稲荷神などともいう。田の神の祭りは年間の稲作工程に応じ,農耕儀礼の形式をとるが,主要なものは,(1) 年頭の予祝祭 (→田遊び ) ,(2) 農作業開始期の水口祭,(3) 田植祭 (→さなぶり ) ,(4) 防災除疫の呪的行事,(5) 収穫祭などである。
田の神の性格は,稲魂と呼ばれる穀霊的なものや,稲作に大切な水神的性格,その他守護神的なものが混っているが,祖霊信仰のなかに重要な位置を占めるようになり,春に山から田に降りて田の神となり,秋には山に帰って山の神となるという春秋去来の伝承が定着した。
●『ミドルの日』 :
「ミ(3)ド(10)ル(6)」の日。
大阪市に本社を置き、男性用化粧品のトップメーカーとして知られる株式会社マンダムが制定。自社製品の無香料の整髪料「ルシード」のリニューアルを記念して、日本を支えるミドル世代の男性の活き活きとした若々しい生き方を応援する日。日付は3と16で「ミドル」と読む語呂合わせから。
『40、50はなたれ小僧、60、70働き盛り、90になって迎えが来たら、100まで待てと追い返せ』。という伝承があります。
●『国立公園指定記念日』 :
1934(昭和9)年のこの日、内務省が「瀬戸内海国立公園」・「雲仙(現、雲仙天草)国立公園」・「霧島屋久国立公園」の3ヶ所を国立公園に指定し、日本初の国立公園が誕生しました。
現在、日本には全国に28の国立公園があります。◎関聯記念日として、◎10月8日の「国立公園制定日」があります。
●『万国赤十字加盟記念日』 :
1886(明治19)年のこの日、日本の「博愛社」が「ジュネーブ条約」に加盟し、翌年「日本赤十字社」に改称しました。
これは、1864(元治元)年に「アンリー・デュナン」が提唱した「ジュネーブ条約」により基礎がつくられた 「万国赤十字同盟」の運動を、外国で見聞してきた佐野常民らの尽力でした。
●『財務の日』 :
「ざ(3)い(1)む(6)」の日。
中小企業がもっと財務に目を向け、財務をより良くして健全に発展、繁栄を続けて欲しいとの願いから、財務コンサルティングの専門会社が制定。
日付は、「財務」の語呂合わせだけでなく、この日が「所得税確定申告期限日」の翌日で、企業が財務状態を把握して欲しいとの願いが込められています。
●ミールオンデマンドの給食サービスの日
岡山県倉敷市に本社を置き、高齢者福祉施設や病院などに配食を行う株式会社ミールオンデマンドが制定。同社が展開するセントラルキッチン方式のクックチル食材による給食直営サービスを広めるのが目的。日付は3と16で「ミール」、9と4で「給食」と読む語呂合わせから。
●『手巻き寿司の日』
ミツカンが制定。
家族や仲間と楽しく手巻き寿司を食べてほしいという願いから。
●おかでんチャギントンの日
岡山県岡山市に本社を置き、岡山を中心に交通事業、運輸事業、まちづくり事業などさまざまな事業を手がける両備ホールディングス株式会社が制定。チャギントンとはイギリスで生まれた鉄道アニメ「チャギントン」のことで、作品に登場する人気キャラクターのウィルソンとブルースターを、同社のグループ企業のひとつである岡山電気軌道株式会社(おかでん)が実車化。2019年3月16日に初めて岡山市内の路面電車に観光電車として走り出したことを記念したもの。
☆彡毎月16日は、
●『エコの日(京都市)』 :
2005(平成17)年2月16日、二酸化炭素の排出量削減を先進国に義務附ける「京都議定書」が発効したことに因んで、京都市が毎月16日を「DO YOU KYOTO?デー」と制定し京都エコの日活動と定めた事が一般化したものです。
※「DO YOU KYOTO?」は、「環境にいい事をしていますか?」という意味で、世界中で使われる様になりました。
毎月16日には、市民や事業者や行政が、様々な取り組みを行い、二酸化炭素の排出や地球温暖化防止を考え、「環境にいい取組」を実践する様に呼びかけが行なわれています。
●『閻魔(えんま)の縁日』 :
この日は、寺院では、参詣者に閻魔堂を開帳し、地獄変相図や十王図等を拝観させるところが多い様です。
●『トロの日』 :
神奈川県横浜市に本社を置き、全国で「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社が制定。同社の人気食材である美味しい「トロ」のネタでお客様に喜んでもらい、各店舗ならびに業界を活気づけることが目的。日付は16を「トロ」と読む語呂合わせから毎月16日に。
●『「堂島ロール」の日』 :
大阪市北区堂島に本店を置き、「堂島ロール」を製造・販売する会社が制定。
「堂島ロール」の美味しさと、人と人の心をつなぎ、幸せを運ぶ存在でありたいとの思いを伝えるのが目的です。
日付は、6が一巻きロールの形をあらわし、16が「堂島ロール」「いいロール」を意味する語呂合わせからです。
●『十六茶の日』
アサヒ飲料が制定。
同社が手がける『十六茶』を飲んで、自分の身体や大切な人を思いやる日にとの願いから。
日付は『十六茶』の名前から毎月16日に。
☆彡3月16日の『誕生花』:
クチナシ(梔) 花言葉は幸福者、優雅、清浄、清潔、とてもうれしい
ハナズオウ(花蘇芳) 花言葉は「高貴」質素、裏切り
ナノハナ(菜の花) 花言葉は快活、財産
ガーベラ 花言葉は神秘、崇高美
ハッカ(薄荷) 花言葉は美徳、貞淑、効能
カイドウ(海棠)・Flowering Crab Apple 花言葉は「温和」
レンギョウ(連翹)・Golden Bell Flower 花言葉は「かなえられた希望」です。
☆彡3月16日誕生石は「ローズ・クォーツ」 宝石からのメッセージは「愛を伝える」
☆彡3月の誕生石はアクアマリン、ブラッドストーン、コーラル
☆彡今日誕生日の人の一言 渋沢栄一(実業家)
『「もうこれで満足だ」という時は、すなわち衰えるときである。』
★渋沢栄一のプロフィール
職業 幕臣、官僚、実業家、教育者
渋沢 栄一(しぶさわ えいいち、天保11年2月13日(1840年3月16日) - 昭和6年(1931年)11月11日)は、江戸時代末期(幕末)から大正初期にかけての日本の武士、官僚、実業家。第一国立銀行や東京証券取引所などといった多種多様な企業の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」ともいわれる。
正二位勲一等子爵。雅号は青淵(せいえん)。
渋沢栄一は1840(天保11年2月13日、1840年3月16日)、現在の埼玉県深谷市血洗島の農家に生まれました。
家業の畑作、藍玉の製造・販売、養蚕を手伝う一方、幼い頃から父に学問 の手解きを受け、従兄弟の尾高惇忠から本格的に「論語」などを学びます。
「尊王攘夷」思想の影響を受けた栄一や従兄たちは、高崎城乗っ取りの計画を立てましたが中止し、京都へ向かいます。
郷里を離れた栄一は一橋慶喜に仕えることになり、一橋家の家政の改善などに実力を発揮し、次第に認められていきます。
栄一は27歳の時、15代将軍となった徳川慶喜の実弟・後の水戸藩主、徳川昭武に随行しパリの万国博覧会を見学するほか欧州諸国の実情を見聞し、先進諸国の社会の内情に広く通ずることができました。
明治維新となり欧州から帰国した栄一は、「商法会所」を静岡に設立、その後明治政府に招かれ大蔵省の一員として新しい国づくりに深く関わります。
1873(明治6)年に大蔵省を辞した後、栄一は一民間経済人として活動しました。そのスタートは「第一国立銀行」の総監役(後に頭取)でした。
栄一は第一国立銀行を拠点に、株式会社組織による企業の創設 ・育成に力を入れ、また、「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業に関わったといわれています。
栄一は、約600の教育機関 ・社会公共事業の支援並びに民間外交に尽力し、多くの人々に惜しまれながら1931(昭和6)年11月11日、91歳の生涯を閉じました。
妻千代(1841年 - 1882年) - 歌子、琴子、篤二の母。コレラで死亡。尾高惇忠の妹であり、栄一とは従兄妹同士。
兼子 - 武之助、正雄、愛子、秀雄の母。兼子は水戸藩の金子御用達であった深川油堀の伊勢八(伊藤八兵衛)の娘で婿を取って家を継いだが、実家が没落し、夫と離縁した。芸者になるために両国の口入れ屋に頼んだところ、渋沢の妾口の話が持ち上がり、後添えとなった。
以上はナイツ社編 「365日名言の旅」より一部抜粋&加筆
☆彡3月の主な行事・暦・祭り(2020年・令和2年)
1日(日)修二会(~14日)
3日(火)桃の節句
5日(木)啓蟄
7日(土)消防記念日
8日(日)国際女性デー
10日(火)塩釜神社帆手祭
13日(金)春日祭
17日(火)彼岸の入り
23日(月)彼岸明け
☆彡3月の他の別名
嘉月(かげつ)桜月(さくらづき)花見月(はなみづき)花月(かげつ)季春(きしゅん)夢見月(ゆめみつき)建辰月(けんしんげつ)春惜月(はるをしみつき)
おしずかに♪~
(おしずかに♪~は客が帰宅するときに「道中、お気をつけてお帰りください。何事もございませんようにお祈りいたします。」という意味で信州、関西、東北の一部で使われているお見送りの言葉です。わずかな言葉の中にたくさんの気配り、心遣いが込められている語感の良い美しい言葉です。)