7月7日は小暑 七夕 です。
■小暑(しょうしょ)
小暑(しょうしょ)は、二十四節気の第11。六月節(旧暦5月後半から6月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が105度のときで7月7日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から13/24年(約197.84日)後で7月7日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の大暑前日までである。
季節
梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されている。
蝉が鳴き始める。
この日に至っても梅雨が入らない場合は「梅雨入り」の発表は特定できずとなる。それゆえに、四国地方、北陸地方、近畿地方などでは「梅雨入りなし」となることがある。
小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。小暑の終わりごろに夏の土用に入る。
※2015年の立秋は8月8日です。
小寒と互いに半年後・半年前である。大寒と大暑も同じ関係である。
「暑中」は、「小暑」から「大暑」の間を言い(冬の寒中と同様)実際の暑さのピークとは少しずれますが、これは旧暦から新暦に変わったためと考えられます。(旧暦7月7日は今年は8月20日)
そして暑中とともに七十二候・初候「温風至(おんぷういたる)」がはじまります(~11日まで)。
温風とは南風のことをさし、蒸し暑い日が増えてまいりますから「涼(りょう)」を求めたくなる頃でもあります。涼やかな色や音、和菓子もひんやりとした食感のものが増えます。五感すべてで感じる夏の涼、日本的な感性です。
●朝顔
7月に入るとさまざまな夏の花が咲き始めます。そのひとつに「朝顔」があります。
東京・入谷の鬼子母神界隈では、毎年「小暑」のころに「朝顔市」を催します。始まりは江戸時代後期、朝顔の栽培が盛んだったことと花の美しさが際立ったことから今に続いています。奈良時代に遣唐使により薬として伝来した花種でしたが、その後観賞用として栽培されるようになり、今では千種類以上の品種があります。
毎年7月6日、7日、8日の3日間開催され、早朝5時から深夜23時まで賑わいをみせてくれます。
●暑中見舞い
従来は「梅雨見舞い」というのが小暑まで、小暑から立秋までが「暑中見舞い」、立秋を過ぎたら「残暑見舞い」でした。
今ではこの時期に葉書や便箋の準備を始め、梅雨が明けたら筆をとるのが望ましいですね。また、日付は入れずに「盛夏」とだけ記すようにしましょう。
暑中お見舞い申し上げます♪~(キャンディーズ)
●二十四節気の「小暑」
七夕が行われる7月7日頃(2015年は7月7日)。
および大暑までの期間。
太陽黄径105度。
夏至から数えて15日目頃。
暑さがどんどん強くなっていくという意味があり、この頃から暑さが本格的になってきますが、梅雨の終わる頃で、集中豪雨が多く発生する時季でもあります。
この頃から暑中見舞いを出し始めます(正式には大暑から)。
梅雨が明け、強い日差しと共に気温が一気に上がる時季のため、体調を崩しやすくなる頃でもあります。天気予報やニュースで「小暑」という言葉を耳にしたら、本格的な夏を迎える合図だと思って下さい。
暑さを乗り切るために、しっかり食べて 体力をつけておきたいですね。
この頃は蓮の花が咲き始める頃でもあります。少し風流に蓮観賞に出掛けてみるのもいいですね。午後には花がしぼんでしまいますので、行かれる時は朝の早い時間に。
小暑を迎えると衣食住のあらゆるものが夏向きのものに変わり、暮らしのすべてが夏仕様に変わる時です。準備はお済みでしょうか。
●七十二候
小暑の期間の七十二候は以下の通り。
初候温風至(おんぷう いたる) : 暖い風が吹いて来る(日本・中国)次候蓮始開(はす はじめて はなさく) : 蓮の花が開き始める(日本)蟋蟀居壁(しつしゅつ かべに おる) : 蟋蟀が壁で鳴く(中国)末候鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす) : 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える(日本・中国)
前後の節気
夏至 → 小暑 → 大暑
■七夕
五節句の一つ。
●七夕,七夕の節句
「七夕」は五節句の一つ。五色の短冊に歌や願い事を書き、ささの葉に飾る風習がある。地域によっては、七夕の飾り竹を海や川に流すところもある。
旧暦の7月15日の夜に戻って来る祖先の霊に着せる衣服を機織して棚に置いておく習慣があり、棚に機で織った衣服を備えることから「棚機」という言葉が生まれた。その後仏教が伝来すると、7月15日は仏教上の行事「盂蘭盆(盆)」となり、棚機は盆の準備をする日ということになって7月7日に繰り上げられた。
これに中国から伝わった織女・牽牛の伝説が結び附けられ、天の川を隔てた織姫(織女星、こと座のベガ)と彦星(牽牛星、わし座のアルタイル)が年に一度の再会を許される日とされた。
星に願いを~
※オマケの付録
★五節句
漢名
日付 和名 節句料理
人日(じんじつ)
1月7日 七草の節句 七草粥。
上巳(じょうし)
3月3日 桃の節句・雛祭 菱餅や白酒など。
端午(たんご)
5月5日 菖蒲の節句 菖蒲酒。関東では柏餅、関西ではちまき。菖蒲湯の習俗あり
七夕(しちせき)
7月7日 七夕(たなばた) 裁縫の上達を願い素麺が食される。
重陽(ちょうよう)
9月9日 菊の節句 菊を浮かべた酒など。
★7月 文月(ふみづき) の暦
2日 半夏生
7日 小暑 七夕
15日 お盆
20日 海の日 夏土用入り
23日 大暑
24日 土用の丑の日
※2015年 二十四節気、七十二候の一覧です。
月の名前 | 節気 | 候 | 日付 | 二十四節気の説明 |
睦月 1月 一月
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小寒 | 初候 芹乃栄 | 2015/01/06 | 寒さが本格的になる。 |
次候 水泉動 | 2015/01/10 | |||
末候 雉始雊 | 2015/01/15 | |||
大寒 | 初候 款冬華 | 2015/01/20 | 一年の内で最も寒い。 | |
次候 水沢腹堅 | 2015/01/25 | |||
末候 鶏始乳 | 2015/01/30 | |||
如月 2月 二月 |
立春 | 初候 東風解凍 | 2015/02/04 | 二十四節気の最初の節。この日から春。 |
次候 黄鶯睍睆 | 2015/02/09 | |||
末候 魚上氷 | 2015/02/14 | |||
雨水 | 初候 土脉潤起 | 2015/02/19 | 雪が雨に変わり、雪や氷は溶けて水となる。 | |
次候 霞始靆 | 2015/02/24 | |||
末候 草木萠動 | 2015/03/01 | |||
弥生 3月 三月 |
啓蟄 | 初候 蟄虫啓戸 | 2015/03/06 | 蟄虫が戸を啓く。 |
次候 桃始笑 | 2015/03/11 | |||
末候 菜虫化蝶 | 2015/03/16 | |||
春分 | 初候 雀始巣 | 2015/03/21 | 昼と夜との時間が等しくなる。本格的な春の始まり。 | |
次候 桜始開 | 2015/03/26 | |||
末候 雷乃発声 | 2015/03/31 | |||
卯月 4月 四月 |
清明 | 初候 玄鳥至 | 2015/04/05 | 万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり。 |
次候 鴻雁北 | 2015/04/10 | |||
末候 虹始見 | 2015/04/15 | |||
穀雨 | 初候 葭始生 | 2015/04/20 | 降る雨は百穀を潤す。春の季節の最後。 | |
次候 霜止出苗 | 2015/04/25 | |||
末候 牡丹華 | 2015/05/01 | |||
皐月 5月 五月 |
立夏 | 初候 蛙始鳴 | 2015/05/06 | 夏立つ日。この日から夏。 |
次候 蚯蚓出 | 2015/05/11 | |||
末候 竹笋生 | 2015/05/16 | |||
小満 | 初候 蚕起食桑 | 2015/05/21 | 陽気盛んにして万物ようやく長じて満つ。 | |
次候 紅花栄 | 2015/05/26 | |||
末候 麦秋至 | 2015/06/01 | |||
水無月 6月 六月
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芒種 | 初候 螳螂生 | 2015/06/06 | 芒種は稲や麦などの種。種播きの時期。 |
次候 腐草為蛍 | 2015/06/11 | |||
末候 梅子黄 | 2015/06/16 | |||
夏至 | 初候 乃東枯 | 2015/06/22 | 一年のうち昼間の時間が一番長い。 | |
次候 菖蒲華 | 2015/06/27 | |||
末候 半夏生 | 2015/07/02 | |||
文月 7月 七月 |
小暑 | 初候 温風至 | 2015/07/07 | 暑さも本格的になる時期。 |
次候 蓮始開 | 2015/07/13 | |||
末候 鷹乃学習 | 2015/07/18 | |||
大暑 | 初候 桐始結花 | 2015/07/23 | 最も暑い時期。 | |
次候 土潤溽暑 | 2015/07/28 | |||
末候 大雨時行 | 2015/08/02 | |||
葉月 8月 八月 |
立秋 | 初候 涼風至 | 2015/08/08 | 秋立つ日。秋の始まり。 |
次候 寒蝉鳴 | 2015/08/13 | |||
末候 蒙霧升降 | 2015/08/18 | |||
処暑 | 初候 綿柎開 | 2015/08/23 | 暑さが収まる頃という意味。 | |
次候 天地始粛 | 2015/08/29 | |||
末候 禾乃登 | 2015/09/03 | |||
長月 9月 九月 |
白露 | 初候 草露白 | 2015/09/08 | 陰気ようやく重なり露凝って白し。 |
次候 鶺鴒鳴 | 2015/09/13 | |||
末候 玄鳥去 | 2015/09/18 | |||
秋分 | 初候 雷乃収声 | 2015/09/23 | 昼と夜との時間が等しくなる。本格的な秋の始まり。 | |
次候 蟄虫坏戸 | 2015/09/28 | |||
末候 水始涸 | 2015/10/03 | |||
神無月 10月 十月 |
寒露 | 初候 鴻雁来 | 2015/10/08 | 露は結び始めの頃。 |
次候 菊花開 | 2015/10/14 | |||
末候 蟋蟀在戸 | 2015/10/19 | |||
霜降 | 初候 霜始降 | 2015/10/24 | 霜が降りる頃という意味。 | |
次候 霎時施 | 2015/10/29 | |||
末候 楓蔦黄 | 2015/11/03 | |||
霜月 11月 十一月 |
立冬 | 初候 山茶始開 | 2015/11/08 | この日から暦の上で冬。 |
次候 地始凍 | 2015/11/13 | |||
末候 金盞香 | 2015/11/18 | |||
小雪 | 初候 虹蔵不見 | 2015/11/23 | 冬の到来が感じられる頃。 | |
次候 朔風払葉 | 2015/11/27 | |||
末候 橘始黄 | 2015/12/02 | |||
師走 12月 十二月 |
大雪 | 初候 閉塞成冬 | 2015/12/07 | 積陰雪となりて、ここに至りて栗然として大なり。 |
次候 熊蟄穴 | 2015/12/12 | |||
末候 鱖魚群 | 2015/12/17 | |||
冬至 | 初候 乃東生 | 2015/12/22 | 冬の最中で寒さの厳しい時期。 | |
次候 麋角解 | 2015/12/27 | |||
末候 雪下出麦 | 2016/01/01 |