6月22日は日韓条約調印記念日、ボウリングの日、かにの日等の記念日ですが二十四節気の夏至です。
○日韓条約調印記念日
1965年のこの日、「日韓基本条約」等の調印式が行われた。
この条約をもとにこの年の12月18日に日本と韓国との間で国交が回復した。
○ボウリングの日
日本ボウリング場協会が1972年に制定。
1861(文久元)年この日附の英字新聞The Nagasaki Shoping List and Advertiser紙に、長崎外国人居留地に日本初のボウリング場が開設されたと掲載されたことから。
○かにの日
大阪のかに料理店「かに道楽」が1999年に制定。
星占いのかに座の初日であることと、50音表で「か」が6番目、「に」が22番目であることから。
食事券等のプレゼントが行われる。
○らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日
厚生労働省が2009年より実施。
2001年のこの日、「ハンセン病補償法」が公布・施行された。
厚労省主催による追悼の行事が行われる。
■6月22日の二十四節気の夏至について
★夏至(げし)
夏至(げし)は、二十四節気の第10。一年で最も日照時間が長い。五月中(旧暦5月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が90度のときで6月21日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とし、日のほうは夏至日(げしび)と呼ぶ。恒気法では冬至から1/2年(約182.62日)後で6月22日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の小暑前日までである。
西洋占星術では、夏至を巨蟹宮(かに座)の始まりとする。
季節
日本の大部分では梅雨のさなか。北半球では一年中で一番昼が長く夜が短い日である。
『暦便覧』には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」と記されている。
●七十二候
夏至の期間の七十二候は以下のとおり。
初候
乃東枯(ないとう かるる)夏枯草が枯れる(日本)鹿角解(しかの つの おつ)鹿が角を落とす(中国)
次候
菖蒲華(しょうぶ はなさく)あやめの花が咲く(日本)蜩始鳴(せみ はじめて なく)蝉が鳴き始める(中国)
末候
半夏生(はんげ しょうず)烏柄杓が生える(日本・中国)
前後の節気
芒種 → 夏至 → 小暑
6月21日頃(2015年は6月22日)。
および小暑までの期間。
太陽黄径90度。
芒種から数えて15日目頃。
一年で、昼間が最も長く、夜が最も短い日。冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあります。暦の上では夏季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、農家では田植えに繁忙を極める頃。暑さのピークは1カ月ほど先になります。
風習
ギリシャ北部では、未婚女性がイチジクの木の下に自分の持ち物を置くと、夏至の魔法により将来の夫の夢を見るという伝承がある。
ポーランドではスラブ民族の祝日、「イワン・クパラの日」の夜には、人々が恋に落ちるという言い伝えがある。
イギリスのストーンヘンジでの夏至祭りは、ドルイド教に由来し、男性神、女性神の出会いを祝う意味があると言われている。
冬至にはかぼちゃを食べる風習がありますが、夏至は地方によって様々で、関西ではこの日にタコの八本足のようにイネが深く根を張ることを祈願してタコを食べますが関東地方では焼き餅をお供えたりします。
尾張地方の一部で夏至の日に無花果田楽を食べる風習がある。
福井県では、体力が必要な田植えの時期に 越前焼サバを食べて精をつける風習があります。
京都では「水無月」という和菓子を食べる風習もあるそうです。
白いういろうの上の小豆餡がのっている伝統的なお菓子です。
九州の熊本地方では小麦餅や団子を作って神棚にお供えしているそうです。
四国地方では、主に香川県で夏至にうどんを食べる風習があります。
これも米との二毛作を行っている農家で、 麦刈りが終わった時にうどんを食べていたことの名残のようです。
沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といいます。この風が吹くと、梅雨が明けて本格的な夏の訪れるそうです。
二見興玉神社 夏至祭
太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日の出と共に禊をする祭典で夫婦岩の前で行います。
古くから二見浦一帯は、伊勢参宮を控えた人々が心身を清め、罪穢れを祓うべく、禊祓をされた場所でした。午前3時30分より夏至祭が斎行され、続いて日の出の時刻(午前4時40分頃)に合わせて禊行事が行われます。
※夏至の前後1か月だけ、夫婦岩の間から朝日が昇ります。
北欧では
日照時間の短い北欧では、昼間の最も長い夏至は、とても大切な日です。フィンランドをはじめ、さまざまな国で夏至祭が催されます。スウェーデンでは、国中が週末お休みになるんだそうです。
ヨーロッパ地方では夜はキャンドルの灯りだけで過ごすキャンドルナイトというイベントが行われている地域もあります。
■『100万人のキャンドルナイト』。
電気を消して、スローな夜を過ごす「100万人のキャンドルナイト」のイベント(大地を守る会など主催)が21日、東京都港区の増上寺で行われ、約5500人が集まった。
境内には約600個のキャンドルの灯がともされ、午後8時、近くの東京タワーが消灯するとあたりは幻想的な雰囲気に。参加者らは、平和や環境、東日本大震災の被災地復興など、それぞれの思いを胸に抱きながら静寂のときを過ごした。
二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指して環境省もこの時期にライトダウンキャンペーンを展開。22日(夏至)と七夕の7月7日(クールアース・デー)の両日は特別実施日として午後8時から同10時まで、全国のライトアップ施設や家庭での一斉消灯を呼びかけている。
『100万人のキャンドルナイト』の合い言葉は「でんきを消して、スローな夜を」。冬至と夏至の夜、2時間だけ電気を消して、キャンドルの灯りのもとでゆっくり過ごしてみようという呼びかけです。
2003年に始まり、今は大人気の野外音楽イベントとしても知られるようになりました。
『100万人のキャンドルナイト』は、2001年にカナダのNGOがおこなった自主停電運動がもとになっている。
日本では自然食宅配『大地を守る会』やFMラジオ局などの呼びかけでスタートし、今年で13年目。だんだん認知度も上がり、イベントは毎年たくさんの来場者でにぎわっています。
夏至と冬至の夜8時〜10時の2時間、みんなで一斉に電気を消してキャンドルを灯します。
特別なルールはなく、それぞれの家庭で思い思いにゆったり過ごすだけ。ろうそくの光で子供に絵本を読んであげたり、静かに恋人と食事したり、アロマキャンドルのバスタイムを楽しんだり・・・ゆらゆら揺れる火のあたたかな静寂に包まれて、ふだんでは見えない世界を感じられるのではないでしょうか。
「ある人は省エネを、ある人は平和を、ある人は世界のいろいろな場所で生きる人々のことを思いながら。プラグを抜くことは、新たな世界の窓をひらくことです」と、主催者は語りかけます。
それに合わせて、東京タワーもライトダウン! イベント会場の増上寺では「消灯カウントダウン」がおこなわれ、その瞬間を間近で見ることができます。
「消える瞬間を一緒に見つめたカップルは永遠の幸せを手にすることができる」という都市伝説が語り継がれているようです。
明るいうちから「スローな暮らし」を楽しめるイベント
芝公園にある増上寺でのイベントは、11時開始。日曜のひととき、ご家族やお友達とゆったり足を運んでみてはいかがでしょう。
オーガニック・マルシェやフードエリア、地球環境を考える企業や団体の活動を紹介するブース、ぬくもりあふれる手作り品など、盛りだくさんです。あれこれ眺めながら「スローな暮らし」の楽しみを発見できるかもしれません。
フード類は、夏野菜カレー・アボカドとうふバーガー・タコライス・豆乳シェイク・クラフトビール(小規模なビール醸造所で丹誠込めて作られたビールのこと)等々、食材にこだわった夏に美味しいものばかり。カウントダウンの前に、元気な野菜メニューをぜひ味わいたいですね。
『J-WAVE』プロデュースによる音楽ライブは、キャンドルに囲まれた幻想的なステージでおこなわれます。入場無料ですが、来場者多数のときは入場制限の場合があるそうです。
『ライトダウンキャンペーン』は七夕の夜まで!
環境省は2003年から『CO2削減/ライトダウンキャンペーン』を実施してきました。
今年は6月22日(夏至)〜7月7日(クールアース・デー)。その初日と最終日に、夜8時〜10時の2時間、全国のライトアップ施設や各家庭の照明の一斉消灯を呼びかけています。
『クールアース・デー』は、2008年のG8サミット(洞爺湖サミット)が日本で開催された七夕の日にちなんで「天の川を見ながら地球環境の大切さを再認識する日」として定められました。
身近な灯りをライトダウンする、エコカーやエコ家電を買う、移動するときに公共交通を利用する等々、日常生活での選択が、地球への愛情表現となるように・・・『COOL CHOICE(クールチョイス)』と名付けられた「未来のために、いま選ぼう。」運動も、7月にスタートします。
消灯時間が終わりスイッチを入れると、その明るさに驚くほど。私たちは、ふだんあまり意識しないまま豊かなエネルギーの中で暮らしているのですね。