2016年の12月16日は何の日?
12月16日は紙の記念日、電話の日、念仏の口止め、&毎月16日はエコの日、閻魔の縁日、トロの日、「堂島ロール」の日、等の日です。
●『紙の記念日』 :
1875(明治8)年のこの日は、東京・王子の「抄紙(しょうし)会社」の工場が営業運転を開始した日です。
実業家「澁澤榮一」が「大蔵省」紙幣寮から民間企業として独立したものでした。
紙ができる前は古代エジプトのパピルスや羊皮紙など地域によって様々なものが使われていました。
世界で初めて紙が誕生したのは紀元前2世紀頃の中国。書きやすく加工がしやすかったため世界中に広まりました。
日本には7世紀までに紙の製造方法が伝わり和紙として発達。江戸時代には武士を始め一般庶民にも普及しました。一方ヨーロッパでは産業革命によって製造工程が機械化され、洋紙が大量生産できるようになりました。
明治初期に機械による製紙技術が導入されると日本でも洋紙が本格的に生産されるようになりました。東京都の王子周辺には多くの製紙関連会社が作られ洋紙発祥の地となりました。
●『電話の日・電話創業の日』 :
1890(明治23)年のこの日、東京市内と横浜市内、および両市間での電話交換業務が開始され、東京滝ノ口と横浜居留地に電話局が設置されました。
交換手は、女子7人と、夜間専門に2人の男子が対応し、加入者数は、東京が155台、横浜が42台でした。
因みに、日本初の電話番号は、1877(明治10)年に政府内での試験通話で使われた1877番で、実施された年を記念した番号でした。
当時はかけそば1杯1銭の時代だったが、東京~横浜間の通話料は5分間で15銭だったという。
関聯記念日として、◎10月23日の「電信電話記念日」があります。
●『念仏の口止め』 :
正月の神様「年神様」は念仏が嫌いであるとして、この日の翌日から翌年の1月16日の「念仏の口明け」までは念仏を唱えないというしきたりがあり、この日にその年最後の念仏をを行います。
もともと全国的なものでは無く、また、かつて行われていた地方でも現在は、あまり行われなくなっています。
その上、地域によって日が異なり、愛媛県喜多郡ではこの日ですが、兵庫県美嚢郡では12月11日等となっています。
※念仏の口明け 1月16日
☆彡毎月16日は、
●『エコの日(京都市)』 :
2005(平成17)年2月16日、二酸化炭素の排出量削減を先進国に義務附ける「京都議定書」が発効したことに因んで、京都市が毎月16日を「DO YOU KYOTO?デー」と制定し京都エコの日活動と定めた事が一般化したものです。
※「DO YOU KYOTO?」は、「環境にいい事をしていますか?」という意味で、世界中で使われる様になりました。
毎月16日には、市民や事業者や行政が、様々な取り組みを行い、二酸化炭素の排出や地球温暖化防止を考え、「環境にいい取組」を実践する様に呼びかけが行なわれています。
●『閻魔(えんま)の縁日』 :
この日は、寺院では、参詣者に閻魔堂を開帳し、地獄変相図や十王図等を拝観させるところが多い様です。
1月16日は「初閻魔」と呼ばれます。
※エンマは梵語で、「手綱」、「抑制」、「禁止」などの意味があり、「閻魔大王」は人類最初の死者と言われ、冥界の王、特に地獄の王として畏怖されています。
インド神話では、元々天界で人間の善悪を監視する神であったのが、後に死後の世界の支配する神と考えられる様になりました。
地獄に住み、十八の将官と八万の獄卒を従え、閻魔の庁において死者の生前の行いを審判して賞罰を与えるといわれます。
旧暦1月16日と7月16日を「閻魔王の斎日」といい、この日は、地獄の獄卒も仕事を休み、地獄の釜の蓋もゆるむ日といわれ、亡者達も責苦を免れ骨休みになるとされます。
昔は、奉公人の「藪入り」でもある為、多くの人々が閻魔詣でに行きました。
●『トロの日』 :
神奈川県横浜市に本社を置き、全国で「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社が制定。同社の人気食材である美味しい「トロ」のネタでお客様に喜んでもらい、各店舗ならびに業界を活気づけることが目的。日付は16を「トロ」と読む語呂合わせから毎月16日に。
●『「堂島ロール」の日』 :
大阪市北区堂島に本店を置き、「堂島ロール」を製造・販売する会社が制定。
「堂島ロール」の美味しさと、人と人の心をつなぎ、幸せを運ぶ存在でありたいとの思いを伝えるのが目的です。
日付は、6が一巻きロールの形をあらわし、16が「堂島ロール」「いいロール」を意味する語呂合わせからです。
☆彡12月16日の『誕生花』:
アンスリウム 花言葉は煩悩、恋にもだえる心、可愛い
ストレリチア 花言葉は寛容、恋の伊達者、気取った恋、輝かしい未来
タイサンボク 花言葉は威厳、自然の愛情
ブバルディア 花言葉は清楚、交わり、夢、羨望
ハンノキ(榛の木) 花言葉は荘厳、不屈の心、剛勇「忍耐」
エンゼルランプ・Kalanchoe‘Wendy’ 花言葉は「あなたを守りたい」
カンギク(寒菊)・Florist's Chrysanthemum 花言葉は「健気な姿」です。
★閻魔(えんま)とは
冥府(めいふ)の王,地獄の総帥。本来はインドの神格ヤマのことで,《リグ・ベーダ》においては祖霊の世界の王とされた。仏教に取り入れられてから夜魔,閻魔と音写され,餓鬼道または地獄の王と考えられた。
閻魔とは、死者の生前の罪に対して判決を下すという地獄の王です。
死者の生前の行いをさばき,罰をあたえる。インド神話の神ヤマが仏教にとりいれられ,中国で道教とむすびついて平安時代前期に日本につたわる。
仏教の伝来とともに日本に入り、恐ろしいものの代名詞として知られるようになりました。日本では、地蔵菩薩と習合することで、信仰の対象にもなりました。
閻魔の法廷には「浄玻璃の鏡」があり、死者が生前に行なった良い行動も悪い行動も、すべて映し出すとされています。法廷には地獄の書記官、司録と司命が左右にいて、閻魔の業務の補佐的な役割を行います。
「嘘をついたら、地獄で閻魔様に舌を抜かれるよ」というフレーズは、子供を叱る時に良く使われますが、実際、やっとこ形のくぎ抜きは「えんま」といいます。
また、閻魔はこんにゃくが好きだといわれていて、こんにゃくえんま像のある寺院があったり、こんにゃく炊きの行事を行う閻魔堂が各地にあります。
そんな閻魔には年に2回休日があります。1月16日と7月16日です。藪入りは初閻魔、閻魔賽日となって、閻魔の縁日とされています。地獄の釜の蓋にちなんで釜蓋朔日と言い、盆入りの日になっています。