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茂 幸雄(元警察官)71歳さんが自殺志願500人を救ったとして国内外で注目を集める NPO法人「心に響く文集・編集局」

自殺志願500人救った茂(しげ)幸雄さん71歳 世界のメディアから取材続々


 福井県坂井市三国町の東尋坊で長年、自殺志願者の保護やパトロールに取り組む茂(しげ)幸雄さん(71)=福井市=のもとに、世界各国から映画撮影の依頼が舞い込んでいる。多くの命を救ってきた茂さんの活動は国境を越え、注目を集めている。

政府が6月に発表した2015年版の自殺対策白書。それによると、14年の自殺者数は2万5427人。

1ヶ月に2,118人1日に69人の方がなくなっている勘定になります。

  元警察官の茂さんは2004年、警察OBや元教諭らとNPO法人「心に響く文集・編集局」を立ち上げ、自殺志願者の相談所を東尋坊内の空き家に開設。これまでに500人を超える自殺志願者を保護してきた。

 

  7、8年前から海外メディアにも取り上げられるようになり、これまでに約15カ国から取材を受けた。また13年には、初めて映画撮影を目的にアイスランドから一行が訪れた。茂さんの活動を含め日本の自殺にスポットを当てたドキュメンタリー作品が作られ、動画サイトでも配信された。

 

  今年に入り、ドイツ、韓国、フランス、アメリカ、カナダから映画撮影の依頼があった。4月には、フランスのラジオやネットを通して活動に興味を持ったフランス人写真家、ブレイス・ペーランさん(32)ら5人が訪れた。

 

ペーランさんは3年前に1度茂さんを訪ねたが「写真だけでは伝わらない」と映像化を決意。初の監督業だったが、2週間の日程で数人を救う姿を撮影した。「500人を越える人の命を救ってきた地道な活動は世界を照らす光。心に残る作品に仕上げたい」と30分~1時間の作品にまとめるという。

  7月4日には、アメリカの映像プロダクションの一行が訪れた。映像化に向け、資料用の写真撮影や茂さんへの取材を5日まで行った。写真家としても活動するポール・デルロサリオ(47)さんは「侍の腹切りや特攻隊など、日本の自殺のイメージは海外ではまだまだ強い。自殺志願者と心のやりとりを続ける茂さんの活動を通して、自殺の名所とされる東尋坊のイメージを変えたい」と話した。

  茂さんは「世界中の人が命に対して同じ気持ちを持っていることが分かった。映画を通して、国境を越えて命について考えてくれるきっかけになってほしい」と話した。

■2014年8月30日に東尋坊で人命救助活動をつづけているNPO法人「心に響く文集・編集局」が、500人目を保護したと発表した。NPO法人によると、8月30日午後4時50分ごろに保護された自殺企図者は、東海地方に住む男性の様です。


★茂(しげ)幸雄さん
1944年、福井県生まれ。福井県三国警察署(現・坂井西署)勤務時代に東尋坊で自殺防止のパトロールを始め、定年退職後、NPO法人「心に響く文集・編集局」を設立。

自殺しようと同地を訪れた人を思いとどまらせるために、日々パトロールにあたる

 

★東尋坊(とうじんぼう)は、福井県坂井市三国町安島に位置する崖。越前加賀海岸国定公園に属する。

概要
海食によって海岸の岩肌が削られ、高さ約25メートルの岩壁が続く。この岩は輝石安山岩の柱状節理でこれほどの規模を持つものは世界に三箇所だけであり地質上極めて貴重とされ、国の天然記念物及び名勝に指定されている。

地名の由来は、乱暴あるいは恋愛関係で恨みを買って此処から突き落とされた平泉寺(勝山市)の僧の名前による。


かつては観光スポットとして遊園地やヘルスセンターを擁していた。ヘルスセンターは内部にヘビ園が設置されていた。

観光には

海抜100m、地上55mの東尋坊タワーや三国さんセットビーチより遊覧船がある。

●由来

由来や伝承は複数あるが、雄島の大湊神社では以下のような由来を紹介している。

昔、平泉寺には数千人僧侶がいた。その中にいた東尋坊という僧は、怪力を頼りに、民に対して悪事の限りをつくした。東尋坊が暴れ出すと手がつけられず、誰も彼を押さえることが出来なかった。東尋坊はまさにやりたい放題、好き勝手に悪行を重ねていたので、当然のように平泉寺の僧侶は困り果てていた。

また東尋坊はとある美しい姫君に心を奪われ、恋敵である真柄覚念(まがらかくねん)という僧と激しくいがみ合った。

そんな寿永元年(1182年)4月5日、平泉寺の僧たちは皆で相談し東尋坊を海辺見物に誘い出す。一同が高い岩壁から海を見下ろせるその場所へ着くと、早速岩の上に腰掛けて酒盛りが始まった。その日は天気も良く眺めの良い景色も手伝ってか、皆次第に酒がすすみその内、東尋坊も酒に酔って横になり、うとうとと眠り始めた。

東尋坊のその様子をうかがうと一同は目配せをし、真柄覚念に合図を送った。この一同に加わっていた真柄覚念は、ここぞとばかりに東尋坊を絶壁の上から海へ突き落とした。平泉寺の僧侶たちのこの観光の本当の目的は、その悪事に手を焼いた東尋坊を酔わせて、高い岩壁から海に突き落とすことにあった。

崖から突き落とされつつ、ようやくそのことに気付いた東尋坊であったが、もはや手遅れ。近くにいた者どもを道連れにしつつ、東尋坊はまたたくまに崖の下へと落ちて行った。

東尋坊が波間に沈むやいなや、それまで太陽の輝いていた空は、たちまち黒い雲が渦を巻きつつ起こり青い空を黒く染め、にわかに豪雨と雷が大地を打ち、大地は激しく震え、東尋坊の怨念がついには自分を殺した真柄覚念をもその絶壁の底へと吸い込んでいった。

以来、毎年東尋坊が落とされた4月5日の前後には烈しい風が吹き、海水が濁り、荒波が立ち、雷雨は西に起こり東を尋ねて平泉寺に向ったという。

 

●地層
東尋坊は、今から約1,200 - 1,300万年前の新生代第三紀中新世に起こった火山活動で、マグマが堆積岩層中に貫入して冷え固まってできた火山岩が、日本海の波による侵食を受け地上に現れたものとされている。

東尋坊の火山岩は白色の斜長石の斑晶や暗緑色の普通輝石・紫蘇輝石の斑晶を含む安山岩で、マグマが冷えて固まるときにできた五 - 六角形の柱状の割れ目(柱状節理)がよく発達している。

この柱状節理の規模の大きさが地質学的に極めて貴重であるとされ、昭和10年(1935年)に国の天然記念物・名勝に指定された。また、平成19年(2007年)には日本の地質百選に選定された。

 

●東尋坊のグリーンフラッシュ

 グリーンフラッシュというのは太陽が水平線に沈んだ直後、緑色の光が一瞬だけ放たれる現象です。この現象が見られる確率は、非常に小さいものです。

東尋坊でも年に数回見られています。グリーンフラッシュを見ると幸せになるとか、その愛が永遠になるなどの言い伝えがあります。夕日の絶景・東尋坊で、グリーンフラッシュがみられるかもしれません。


●もう一つの東尋坊

救いの電話
 東尋坊に設置されている救いの電話2ここ東尋坊は著名人の自殺等により自殺の名所としても全国的に有名だが、地元では各所に自殺を思いとどまらせるための句碑や看板を設置して自殺を防ぐ努力をしている。

加えて公衆電話にテレホンカードや10円硬貨を常備して誰かに相談ができるようになっている「救いの電話」を設置し、自殺を思いとどまらせるようにしている。

ドリャーおじさんかつて、飛び降りても簡単に死なない(死ねない)ことをアピールするために敢えて飛び込みを実演する者もいたらしい。

一部の者からは「ドリャーおじさん」との愛称で呼ばれ、「飛び降りては断崖絶壁をはい上がるという行為を2万回繰り返した」。と語ったといわれている。(「サイトウ」さんという男性で「なぜ飛び込むのか」と云う問に「男のロマン」と応えている。「探偵ナイトスクープ」という番組より)

 

NPO心に響く文集・編集局自殺志願者の支援活動団体で2004年に発足。理事長は元警察官の茂幸雄。

各種周辺パトロールによる遭難者や自殺志願者の保護、保護した後の福祉面・金銭面での生活支援を行っている。
また茂はおろしもち屋を経営しており自殺志願者に振る舞い、同時に自殺をやめるよう説得をしている。