2017年12月31日は何の日?
12月31日は大晦日、甑島のトシドン、なまはげ、年越し蕎麦、除夜の鐘、大祓、毎月31日は菜の日、毎月最終日はそばの日、等の日です。
●『大晦日・大晦(おおつごもり)』 : 一年の終りの日です。
「晦日(みそか)」は元来、三十日の意味でした。
「晦(つごもり)」は月篭りが転じたもので、月が隠れることを意味し、旧暦では毎月1日が新月、その前日を「晦」と呼びました。
「晦〔つごも り〕」とは、"月が隠れる日"すなわち「月隠〔つきごもり〕」が訛ったものである。
大晦日はおおつごもり,大年(おおとし)ともいう。12月の最終日で総決算の日であり,元旦を控えてすべての正月準備を整える。年越しそばを食べ,除夜の鐘を聞く。
現在では、「晦日(みそか)」も「晦(つごもり)」も、月末の事を言い、一年の最後の「晦日」なので「大晦日・大晦」と言います。
一年の神「歳神」を迎える為に、大晦日の夜には朝まで眠らずに過ごす習慣があり『年越し・除夜』と言われ、除夜には各家庭で「年越し蕎麦」が食べられ、寺では、「除夜の鐘」が撞かれます。
最近では「ニューイヤーズ・イヴ(New Year's Eve)」とも言われています。
《季 冬》「大晦日分別ばかり残りけり/許六」
●『甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)』 :
「トシドン」とは、秋田のナマハゲに似た日本各地に伝わる年神(来訪神)で、その伝承をもとにした鹿児島県薩摩川内市の下甑島(甑島列島)の年中行事です。
大晦日の夜、中学生、青年、年配の人が鼻の長い面、萱や藁の蓑、黒いマント等の姿に扮し、3~8才頃の子供の家を回ります。
そして子供達が年内に仕出かした悪戯等を『いつも天から見ているんだぞ』とばかりに怖い声で指摘し、懲らしめます。
事前に家族がトシドン役の人々に対し、叱って欲しい内容を知らせているのですが、子供にしてみれば何故知っているのかと恐怖におののき、反省を促されます。
散々脅した後、年内に成績を上げた事等、良かった事について褒めてあげ、来年も良い子でいる様にと約束を交わします。
そして袋から歳餅を出して子供の背に乗せ、子供がそれを落とさない様に家族のもとへ運ぶのを見届けると、去って行きます。
※子供の幸福を願う貴重な民俗行事で、子供達の躾や情操教育に役立っていると云われ、1977(昭和52)年に、国指定の「重要無形民俗文化財」になっています。
また、2009(平成21)年には、国連教育科学文化機関(UNESCO)の「無形文化遺産」の新制度第一号の一つとして登録されました。
かつては上甑島・中甑島・下甑島のそれぞれでトシドンが行なわれていましたが、今も伝承されているのは下甑島のみです。
また、種子島と屋久島でもかつては行なっており、甑島からの移住者がもたらしたとされています。
●『なまはげ(秋田県男鹿市)』 :
大晦日に秋田県の男鹿市と三種町、潟上市の一部の各家々で行われる伝統的な民俗行事で、大晦日の晩、それぞれの集落の青年たちがナマハゲに扮して、『泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー』、『ここの家の嫁は早起きするがー』等と大声で叫びながら地域の家々を巡ります。
男鹿の人々にとってナマハゲは、怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす、年の節目にやってくる来訪神です。
ナマハゲを迎える家では、昔から伝わる作法により料理や酒を準備して丁重にもてなします。
※1978(昭和53)年、「男鹿(おが)のナマハゲ」の名称で国の「重要無形民俗文化財」に指定されています。
男鹿市内の「ナマハゲ行事」は、かつて小正月に行われていましたが、現在は大晦日に行われています。
後継者不足等で、年々行う地区は減っていましたが、近年、復活の動きもみせています。
●『年越し蕎麦』 :
年越し蕎麦を食べる習慣は江戸時代中期から始まりました。
元々毎月末に蕎麦を食べる習慣があり、大晦日のみその習慣が残ったものです。
昔し、金箔職人が飛び散った金箔を集めるのに蕎麦粉を使った事から、年越し蕎麦を残すと翌年金運に恵まれないと言われます。
●『除夜の鐘』:
除夜の鐘は108回撞かれますが、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに苦楽・不苦・不楽があって18類、それ等のそれぞれに浄・染があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、これは人間の煩悩の数を表すとされています。
また、月の数12、二十四節気の数24、七十二候の数72を足した数が108となり、一年間を表すとの説もあります。
●『大祓(おおはらえ)』 :
「大祓」は罪と穢れを祓い清める神事で、6月と12月の末日に行われます。
神社の神職だけで行いますが、この日にお参りすれば、身心ともに清らかになるでしょう。
●『年越し(としこし)・シルヴェスター(Sylwester)』 :
1年の最後の日、グレゴリオ暦で12月31日で、多くの地域ではシルヴェスターの日と呼びます。
年越しの夜の会合で多くの人が踊り、食べ、酒を飲んで、新年を迎える花火で祝います。
祝祭は通常、深夜0時を過ぎ1月1日(元日)まで続き、年越しの礼拝・初詣に行く人たちもいます。
世界で最も早く新年を迎える国は、キリバスとサモアで、最後の地域がアメリカのハワイ州です。
※オーストリア・Sylwester、チェコ・Sylwester、ドイツ・Silvester、ハンガリー・Szilveszter、ポーランド・Sylwestra(シルウェステル)、ウクライナ・Sylwester等の国で「シルヴェスター」と呼ばれていすが、その他の国での呼名を紹介すると、ホグマネイ=Hogmanay(スコットランド)、Calennig(ウェールズ)、レヴェイヨン=Réveillon(フランス)、Old Year's Night(ケイマン諸島)、Old Year's Night(アイスランド)、アーノ・ノーヴォ=Ano Novo(ブラジル)、アーノ・ノーヴォ=Ano Novo(ポルトガル)、アーノ・ノーヴォ=Ano Novo(マカオ)、アーノ・ノーヴォ=Año Nuevo及びバゴン・タオン=Bagong Taon(フィリピン)、ノーチェ・ビエハ=Nochevieja(スペイン)、マラム・タフン・バルー=Malam Tahun Baru(インドネシア)、Oud en Nieuw(オランダ)、Oud en Nieuw(ベルギー)、Oud en Nieuw(スリナム)、Oud en Nieuw(アルバ)、Oud en Nieuw(キュラソー)、Nyårsafton(デンマーク)、Nyttårsaften(ノルウェー)、Nyårsafton(スウェーデン)、Uusivuosi(フィンランド)、Uusaasta又はViti i ri(エストニア)、Viti i ri(コソボ)、Revelion又はAjunul Anului Nou(ルーマニア)、Nova godina(ブルガリア)、Nova godina(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、Nova godina(セルビア)、Новогодняя ночь(ロシア)等があります。
☆彡毎週日曜日は
●『インスタントラーメンの日』
日本即席食品工業協会が1982(昭和57)年10月に制定。
●『パスタの日』
全日本マカロニ協会(2002年2月 日本パスタ協会に名称変更)が制定。
☆彡毎月31日は『菜の日』ファイブ・ア・デイ協会が制定。
「1日5皿分(350グラム)以上の野菜と200グラムの果物を食べましょう」と呼びかけて、食育活動などを行っている一般社団法人「ファイブ・ア・デイ協会」が制定。
野菜中心の健康的な食生活を広めるのが目的。記念日名は野菜の「菜」からで、日付は31を野菜の「菜(さい)」と読む語呂合わせから毎月31日に。月末を「カラダの決算日」として継続的、定期的な取り組みを行う。
☆彡毎月最終日は、
●『そばの日』 :
昔、江戸の商人が毎月月末に縁起物として「蕎麦(そば)」を食べていた事に因んで「日本麺業団体連合会」が制定。
☆彡12月31日の誕生花』:
センリョウ(千両) 花言葉は可憐、富貴、恵まれた才能
オリーブ 花言葉は平和、知恵
カボチャ(南瓜) 花言葉は大きさ、広大
ユズ(柚子) 花言葉は健康美
ヒノキ(檜) 花言葉は不滅
ナンテン(南天)の実・Nandina Domestica 花言葉は「私の愛は増すばかり」
ユリオプスディージー(ユリオプスデージー)・Euryops Flower 花言葉は「明るい愛」です。
★大晦日(おおみそか)について
大晦日(おおみそか)は、1年の最後の日。天保暦(旧暦)など日本の太陰太陽暦では12月30日、または12月29日である。現在のグレゴリオ暦(新暦)では12月31日。翌日は新年(1月1日)である。大つごもりともいう。日本では、年神を迎えることにちなむ行事が行われる。
1年の最後の日を「大晦日〔おおみそか〕」または「大晦〔おおつごもり〕」とも呼びます。「晦日〔みそか〕」とは毎月の末日のことです。一方「晦〔つごもり〕」とは、"月が隠れる日"すなわち「月隠〔つきごもり〕」が訛ったもので、どちらも毎月の末日を指します。"1年の最後の特別な末日"を表すため、末日を表す2つの言葉のそれぞれ「大」を付けて「大晦日」「大晦」と言います。
大晦日は年の改まりに際しての年神祭や年重ねに関する行事がある。古くは1日の境は夕暮れどきにあったといわれるが,年越しの行事も多くは大晦日の夕方から始まる。
由来
名称
旧暦では毎月の最終日を晦日(みそか)といった。晦日のうち、年内で最後の晦日、つまり12月(または閏12月)の晦日を大晦日といった。元々“みそ”は“三十”であり、“みそか”は30日の意味だった。ただし、月の大小が年によって変動するので、実際には29日のこともあった。後の新暦の12月31日を指すようになった。
大晦日を大つごもりともいった。「つごもり」は、晦日の別名であり、「月隠り(つきごもり)」が転じたものである。
英語では「New Year's Eve」と呼ぶ。また西ヨーロッパを中心にシルウェステル1世が由来の「ジルベスター(Silvester)」とも呼ばれる。
文化
日本における大晦日という慣習は、日本文化に古くからある「歳神様」(としがみさま)、または「歳徳様」(としとくさま)への信仰に基づく儀礼から生じており、これらは歳徳神などとも呼ばれるその年一年間を司る神様である。
年の初めから来られるため、「正月様」(しょうがつさま)とも呼ばれ、各年によって来られる方向が異なり、その方角は「恵方」と呼ばれる。この神様は神社のような宗教施設ではなく各家々に訪れると昔から信じられていたため、神様をお迎えし食事を共にしたりするために大晦日から「年籠り」(としごもり)をして(元旦に恵方にある近所の神社へ参拝する恵方詣りをすることもあるが)元旦も家で過ごすことが一般的であった。
後に歳神様が家に来られるという観念がほとんど無くなり、一般庶民が正月三が日などに神様に願いを伝えるためにこちらから神社へ参賀する「初詣」を行うようになっているが、そのきっかけは、明治20年代に官公庁から始まった元旦に御真影を拝む「新年拝賀式」と、1891年(明治24年)の「小学校祝日大祭日儀式規定」により元旦に小学校へ登校する「元旦節」などを経て、関西の鉄道会社が正月三が日に(恵方とは無関係な方角の)神社へ初詣を行うというレジャー的な要素を含んだ行事を沿線住民に宣伝しこれが全国にまで広まったことで、年籠りという習慣は次第に失われたとされる。
日本の平安時代に行われていた大晦日の宮廷儀礼の1つに「鬼やらい」とも呼ばれる「追儺」(ついな)がある。
年の変わり目という最大の節分において、「鬼」で表現される良くない何かを追い払うために方相氏(ほうそうし)と呼ばれる恐ろしい扮装・いでたちの導士によって執り行われる古い行事であるが、これが後の節分行事に変化したとされる。恐ろしい姿の演者としては、日本の郷土文化として大晦日や旧正月などに「なまはげ」などが行われている。
大晦日の行事
大晦日には、様々な年越しの行事が行われる。年越しの夜のことを除夜(じょや)とも言う。かつては、除夜は年神を迎えるために一晩中起きている習わしがあり、この夜に早く寝ると白髪になる、皺が寄るとかいった俗信があった。
また、大晦日の伝統的な風習には以下のようなものがある。
年越し蕎麦(地方によっては他の食事)
除夜の鐘(108つの煩悩を祓う)
二年参り(初詣)
雑煮(古くは、大晦日の夜から一日が始まるため既に新年であり、正月の食事をとる家庭もある)
お年取り(長野県などで行われるごちそうなどを食べる行事)
神社仏閣や各地方では伝統的な行事が行われ、その他にも年越しを祝うイベントが行われる。また、そういった行事やイベント、初日の出など元旦のイベントの為に移動する人が多いため、鉄道などの交通機関が日常は営業時間外となっている深夜に営業する事もある。
大晦日を題材とした作品
古典落語
掛取萬歳
芝浜
小説
『大つごもり』(おおつごもり)は、樋口一葉の短編小説。
一杯のかけそば
昔話
笠地蔵
映画
THE 有頂天ホテル
音楽
おおつごもり(大晦日) - 石川さゆり
大晦日の歌 - レミオロメン
大晦日の宇宙船 - スガシカオ
大晦日(おおつごもり) - さだまさし
◆1月の行事・暦・祭り(2018年・平成30年)
1日(月・祝)元日
2日(火)初夢 書き初め
4日(木)御用始め
5日(金)小寒 初水天宮 大安
8日(月・祝)成人の日 初薬師 一粒万倍日
10日(水)十日戎
11日(木)鏡開き 大安 一粒万倍日
13日(土)寒九
16日(火)薮入り
17日(水)冬土用入り
18日(木)初観音
21日(日)初大師
22日(月)冬土用の間日 大安
23日(火)冬土用の間日 一粒万倍日
24日(水)初地蔵
25日(木)冬土用の間日 初天神
27日(土)若草山焼き
28日(日)初不動 大安
皆さん、お体を大切にし、よいお年をお迎えください。